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ドコモや三菱重工らが「IoT×交通」実験、デマンド乗合車両など

 NTTドコモは、三菱重工、はこだて未来大学、アットウェア、ドコモ・バイクシェアと協力し、東京都の臨海副都心で、交通機関やレンタサイクルとIoTを組み合わせた実験を実施する。実験を通じて、ドコモでは他社と共有できるIoTデータのプラットフォームの開発を目指す。

 実験は、「デマンド乗合車両」「レンタサイクル運行支援」「交通需要データ分析」の3つ。

 「デマンド乗合車両」とは、バスのように他の乗客同士が同じ車両を利用しつつ、乗客の呼出に応じて運行される。乗客の移動ニーズを予測することで、待ち時間を減らすなど、より効率的な運行が可能になると期待されており、移動ニーズの予測に役立つIoTデータはどういったものか、そうしたデータをどれくらい頻繁に更新すべきか、といった検証が行われる。デマンド乗合車両は12月以降に運行される。

 「レンタサイクル運行支援」では、レンタサイクル用自転車をポートに配備する際、地域によって偏りが出てしまったあと、どう再配備していくのかといった運用面において、必要なIoTデータの種類などを洗い出す。

 最後の「公共交通の交通需要データ分析」は、公共交通の利用状況をもとににした交通需要データなどをもとに、その場を訪れる来訪者のアクションに関する可能性を検証する。

 ドコモでは総務省が示したIoT関連の技術研究のひとつを受託。その一環として実験を行う。たとえばレンタサイクルは、ドコモグループのドコモ・バイクシェアが提供するものであり、その利用動向は自社内で把握できるが、そうしたデータを他社でも利用できるようにする。レンタサイクルに限らず、さまざまなIoTデータを集めて、他社と共同で利用できるようにするプラットフォーム技術の開発を進める予定となっている。