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ウエストサイズを表示するベルトなど、「+Style」の新製品

ARMと連携、商品やメーカーを相互に紹介する取組みも

 ソフトバンクは、IoT製品のクラウドファンディングや販売、アイデア募集を行うサイト「+Style(プラススタイル)」にて10月14日以降に追加する12商品を発表した。あわせて、デザインオフィス「nendo(ネンド)」と+Style参加メーカーが共同で開発する4種類の製品も紹介された。

 今回発表された新製品をはじめたとした「+Style」の製品群が、東京・六本木の東京ミッドタウンにて展示される。期間は10月14日~24日。

ARMと協業、IoT製品を相互提供

ソフトバンク サービスプラットフォーム戦略・開発本部 室長 近藤正充氏

 ソフトバンクで+Style事業を担当する近藤正充氏は、ソフトバンクグループ参加となった英ARMと、IoT製品の相互紹介を行うことを発表。ARMが設計したチップが搭載されている製品を紹介する「ARM Innovation Hub」と連携した特設サイトが開設された。

 今後、ARMチップを搭載した世界の製品が+Styleに追加されるほか、ARMのプラットフォームを利用したい+StyleのメーカーをARMに紹介するといった協力を行う方針。また、2016年10月現在で、+Styleで提供されている42製品のうち8製品がARMチップを採用していると公表された。

デザインオフィスと共同企画の新ブランド「DoT.」

 ソフトバンクがデザインオフィス「nendo(ネンド)」と共同で企画する、新ブランド「DoT.(Design of Things、ドット)」から、全4商品が発表された。11月下旬より順次+Styleの「ショッピング」に登場する。

日本酒セラー
Paper Torch
PROTECA MAXPASS H Smart
ToDo-memo Clip
日本酒セラー

 「日本酒セラー」は、元プロサッカー選手の中田英寿氏がプロデュースする日本酒に特化した保管庫。日研トータルソーシングが販売する。日本酒の銘柄それぞれに適した温度を設定したり、保管用の温度から飲み頃に調整したりできる。前後左右、どの方向から見ても背面がない、鏡面仕上げがデザイン上の特徴。

 「Paper Torch(ペーパー・トーチ)」は、長方形をした紙で作られたトーチライト。竹尾が11月に発売する。紙に電子回路が印刷されていて、筒型に巻くと光る。紙を緩やかに巻くと弱い光を、きつめに巻くと強い光をする。製造は東大発ベンチャーのAgIC(エージック)。

 「PROTECA MAXPASS H Smart」(仮名)は、エースが製造する、PROTECAシリーズ初のIoT対応スーツケース。発売は2017年7月。スマートフォンとBluetoothでペアリングして追跡する盗難防止機能を持つ。電源として取り外し式のモバイルバッテリーを搭載しており、スーツケースに入れたままスマートフォンへ給電できる。

 「ToDo-memo Clip」は、台座が光るメモクリップ。ハタプロが12月下旬に提供を開始する。スマートフォンアプリから、メモの重要度に応じて光の色を変えたり、着信やメッセージ、予定などを光で通知したりできる。

AI搭載の見守りロボット「ZUKKU」

 ハタプロが開発中の「ZUKKU」は、IBM WatsonによるAI機能に対応するコミュニケーションロボット。子どもや高齢者の話し相手になる“次世代の見守りケータイ”として、機能を抑えて数万円程度での提供を目指す。月額料金は1000円以下となる予定。IoT向けSIMカードを搭載し、ユーザーの好みや位置情報、天気などにもとに、お店や情報を紹介する。緊急通報機能も搭載する。

 +Styleでは「プランニング」ジャンルで、見た目のデザインや欲しい機能、利用シーンなどのアイデアを募集する。発売は2017年初頭となる見込み。

ARMmbedでプログラミング学習、壁を走るロボット「うぉーるぼっとLED」

 ランニングエレクトロニクスの「うぉーるぼっとLED」は、磁石がくっつく壁を走るロボットを組み立てるキット。+Styleの「ショッピング」にて、11月下旬に発売される。そのまま組み上げると、スマートフォンの操作で、背面のLEDパネルを光らせながら走るロボットが完成する。ARMが提供するプログラミング学習プラットフォームの「ARMmbed」を利用しており、プログラミングによってロボットの動きや光り方を変更できる。

締めるとウエストの太さが分かるIoTベルト「WERT」

 サムスン物産の「WELT(ウェルト)」は、センサーを搭載するスマートベルト。+Styleの「ショッピング」にて、11月下旬の発売予定で、価格は2万円程度。ベルトを締めると、スマートフォンアプリでウエストサイズが表示される。歩数や動いていない時間を計測する機能も備え、健康管理に活用できる(※関連記事)。

ユーザー全員の力で忘れ物を捜索「TrackR」

 米TrackRが製造し、ベルパークが販売する「TrackR bravo」は、鍵やカバンなどに着けられる小型のBluetoothトラッカー。+Styleの「ショッピング」にて、10月14日に発売する。価格は3000円程度。Bluetoothでペアリングしたスマートフォンから30m以上離れると、TrackRが鳴って置き忘れを警告する。TrackR本体のボタンから、スマートフォンを鳴らすこともできる。

 忘れ物から離れて、Bluetoothの圏外となった場合でも利用できる「クラウドGPS」機能を備える。他のTrackRユーザーの端末に検知された時に、位置情報を更新することができる。ユーザーが多ければ多いほど忘れ物を見つけやすくなる仕組み。コインタイプの「TrackR bravo」のほか、財布に入るカード型のTrackR walletも12月に発売される。

3Dプリンターとデータ配信や使い方案内をセットにした「ラクツク」

 アイジェットが提供するラクツクは、3Dプリンター本体と利用法やデータ配信のサービスをセットにしたもの。+Styleの「クラウドファンディング」の商品として総額16万7520円の2年間の分割支払いで提供される。初回の支払額は8820円で、2回目~24回目の支払いは6980円(税込)。3Dプリンターはオリジナルカラーの「ダヴィンチ 1.0 Pro」(XYZprinting製)。

 使い方やトラブル対応など3Dプリンターの利用に関する相談を受け付けるサポートが用意されるほか、3Dプリンター関連のニュースや3Dデータ作成のノウハウを紹介するWebマガジンが閲覧できる。3Dプリンターで出力するためのデータも定期的に配信され、地図模型やランプシェードなどを作ることができる。

【追記 2016/10/14 18:45】
 ソフトバンクは、「ラクツク」の毎月の支払額を変更した。当初は月額6980円(税込)の24回払いと発表していたが、変更により初回の支払いを1840円増額し、2回目以降の支払額を80円減額した。総額は変更前と同額となる。

タカラトミーのVRゴーグル「JOY!VR 宇宙の旅人」特別版を企画中

 タカラトミーが12月に発売するVRゴーグル「JOY!VR 宇宙の旅人も、11月中旬に+Styleの「ショッピング」で提供される。価格は9800円(税抜)。スマートフォンをセットして楽しむおもちゃで、専用コントローラーで宇宙空間を探索する体験を楽しめる(※関連記事)。+Styleだけのコンテンツなどを搭載した、オリジナル版を企画しているという。

カメラ付き手乗りドローン「PXY SMART」

 ジーフォースは手乗りサイズのドローン「PXY SMART(ピクシィ・スマート)」を、+Styleの「ショッピング」にて11月10日に発売する。価格は8200円(税抜)。スマートフォンとWi-Fiで接続して、簡単に操縦できるドローンで、操縦方法はスマートフォン上に表示されるスティックと、スマートフォンを傾けて操縦する方法の2種類を用意。カメラを搭載しており、スマートフォン上で映像をリアルタイムに表示する。