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「Android 7.0 Nougat」リリース、Nexus端末に提供開始

ソニーはグローバル版Xperiaのバージョンアップ対象機種を案内

 グーグルは23日、NexusシリーズとAndroid One端末に対し、Android 7.0 Nougat(ヌガー)のOSバージョンアップの提供を開始した。Nexusシリーズの対象端末はNexus 6以降の各機種。今後、数週間以内に順次、インターネット経由のソフトウェア更新が提供される。

 Android 7.0 Nougatでは、マルチウインドウ機能の追加や絵文字の拡大、クイック通知パネルのカスタマイズ、複数言語対応の強化など、250以上の新機能が提供される。

左から、マルチウインドウ機能、絵文字、クイック通知パネルのカスタマイズ

 マルチウインドウは、アプリ履歴一覧を表示するボタンが「マルチタスクボタン」となり、長押しすることで、上下または左右に、2つのアプリ画面を並べて表示する機能。片方でブラウザを開きながらもう片方でメールを作成するといった使い方ができる。画面の大きさは中央のバーをスライドさせて変更できる。

 また、マルチタスクボタンをダブルタップすると、直前に表示していたアプリに切り替える機能が追加された。

 複数言語を使うユーザー向けに、マルチロケール機能が追加された。システムの使用言語に日本語と英語といったように複数の言語を登録できるようになり、検索結果を複数言語で表示したり、登録した言語のWebサイトでは「このページを翻訳」を表示しなくなったりする。

 絵文字は新しく追加された72種類をはじめ、計1500種を搭載。人間を表す絵文字で6種類の異なる肌の色が選べるようになった。

 通知機能では、SNSアプリなどで、通知画面から直接返信する機能が追加された。また、通知ウインドウのクイック設定に入れる項目も、カスタマイズできるようになった。

 Android 6.0から搭載されている省電力機能「Dozeモード」では、ポケットやカバンに端末を入れたことを認識して、消費電力を抑える機能が追加された。

 また、就寝中などに端末が自動で再起動した場合にも、登録していたアラームや着信通知などの一部の機能を、ロック解除せずに使用できるように改善された。セキュリティ関連では、ファイル単位で暗号化してデータを保護できるようになった。

 このほか、3DレンダリングAPIのVulokanやVRプラットフォームのDaydreamを統合し、より没入感のある3DゲームやVRゲームを開発できるようになった。Daydream対応の端末、ヘッドセット、コントローラーの国内販売は未定とされている。

 Android Nougatをプリインストールするスマートフォンでは、最新のソフトウェアアップデートを、ユーザーが操作することなくインストールするようになった。なお、Android Nougatの公式サイト(英語版)では、“Android 7.0プリインストールする初のスマートフォン”として、「LG V20」を紹介している。

ソニーがグローバル版XperiaのAndroid Nougatバージョンアップ機種を案内

 ソニーモバイルコミュニケーションズは、グローバル版のXperiaシリーズについて、今後提供するAndroid NougatへのOSバージョンアップの対象機種を案内した。日本では「Xperia Z4」として発売された「Xpeira Z3+」以降の機種が対象となっている。

 グローバル版での対象機種は以下の通り。日本で販売されているモデルでは、「Xperia Z4 Tablet」(Wi-Fi版)が含まれている。なお、日本で発売されたキャリア版のXperiaシリーズへのOSバージョンアップについては、販売キャリアより案内される。

・Xperia Z3+
・Xperia Z4 Tablet
・Xperia Z5
・Xperia Z5 Compact
・Xperia Z5 Premium
・Xperia X
・Xperia XA
・Xperia XA Ultra
・Xperia X Performance