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2015年の日本のゲームアプリ市場は9453億円、世界最大に
2016年8月1日 15:00
コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、ゲーム市場の動向をまとめた「2016CESAゲーム白書」を発刊した。この中では海外市場を含むスマートフォン・タブレットのゲームアプリ市場の動向も調査され、日本のゲームアプリの市場規模が9453億3500万円で世界最大になっている。
課金などを含めた売上で日本市場が世界最大規模になっていることは、Google Playのみを調査したApp Annieの調査などでもすでに明らかになっている。CESAでは、PRIORI DATAから提供されたデータを元に推計しており、各市場でiOSとAndroid(Google Play)の両方を調査・推計した結果を報告している。なお、Google Playが提供されていない中国市場(台湾を除く)では、iOSのみが集計の対象になっている。
2015年の日本のスマートフォン・タブレット向けゲームアプリの市場規模は、年間グロス売上(末端価格)で9453億3500万円。OS別の内訳はほぼ半々となり、iOSが4751億7700万円で50.3%、Androidが4701億5900万円で49.7%になった。
iOSのゲームアプリの売上高について、ゲームジャンルで構成比をみると、ロールプレイングが30.5%で1位となり、グロス売上が1446億9400万円、ストア手数料を除いたネット売上で1012億8600万円となっている。
同様にAndroidでも売上高ではロールプレイングが37.3%で1位になり、グロスが1755億2400万円、ネットが1228億6700万円になった。
ロールプレイングの売上について、iOSとAndroidの売上を合計すると、グロスで3202億1800万円、ネットで2241億5300万円という市場規模になる。なお、ダウンロード数ではロールプレイングは1位ではなく、iOSではアクション、Androidではパズルがそれぞれ1位となっている。
各国のゲームアプリ市場
世界のゲームアプリの市場規模は、世界を7つのエリアで見ると、アジアが1兆9285億円、北米が8932億円、ヨーロッパが4627億円、オセアニアが911億円、中南米が713億円、中東が542億円、アフリカが224億円。
国・地域別にみると、前述のように日本は9453億3500万円(iOSが50.3%)、米国が8735億3000万円(iOSが65.8%)、中国が3736億5700万円(iOSのみ集計)、韓国が2720億3500万円(Androidが88.1%)、台湾が897億7000万円(Androidが60.2%)、ロシアが315億4200万円(iOSが53.5%)、イギリスが1065億6400万円(iOSが64.3%)、ドイツが945億7600万円(Androidが60%)、フランスが573億8400万円(Androidが64.4%)となった。
韓国のゲームアプリは、Androidの売上が大半を占める。台湾、フランス、ドイツでは、Androidのゲームアプリの売上シェアが6割前後になっている。中国はiOSのみを集計し、Androidゲームアプリの市場が集計されていないが、仮にiOSとAndroidの売上規模が同等だった場合は合計で8000億円弱に、AndroidがiOSの倍の規模だった場合は合計で1兆円を超える市場になる。