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懐中時計スタイルの端末「Runcible」、Indiegogoで出資受付開始

9月出荷予定で399ドル~

 米スタートアップ企業のMonohmは、懐中時計のような手のひらサイズで完全に円形のディスプレイを搭載した端末「Runcible」の出資受付をIndiegogoで開始した。2種類のモデルが案内されており、基本となる「Runcible Babbage」1台が399ドル、背面に木製パネルを使用した「Runcible Lovelace」1台が499ドル。どちらも9月に製品を出荷すると案内されている。

「Runcible Babbage」
「Runcible Lovelace」

 Monohmの「Runcible」は、ハードウェアとしてはエントリークラスのスマートフォンと同等の機能やスペックを搭載しながら、懐中時計やコンパクト、コンパスといった、伝統的でなじみのある円形で手に馴染むデバイスとして仕上げられている。

 円形ディスプレイによる独自のUIを搭載し、スマートフォンとウェアラブルデバイスの中間に位置するという、独自のポリシーに基づいた使い勝手が特徴。ポストスマートフォン時代のデバイスを標榜する。

 IndiegogoのWebサイトで明らかにされているスペックは、ディスプレイが2.5インチ、640×640ドット。背面には700万画素カメラを搭載する。

 チップセットは「Snapdragon 410」、メモリが1GB、ストレージが8GBで、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.1に対応。LTEのデータ通信も対応が検討されている。GPS、オーディオやUSBもサポートされる。

 OSは「BuniOS」で、Android 5.1およびLinuxがベースとされている。

 Monohmは、「Runcible」に関連して、2015年3月にKDDIから出資を受けている。当時はKDDIから、「Firefox OSをベースにしたIoT端末」として開発されていたことや、OSの搭載みならずプラットフォーム化する構想などが評価されていた。

 KDDIは、Indiegogoでの出資受付を開始した「Runcible」について、「現時点で国内における販売は予定していない」とコメント。「来るべきIoT時代に向けてさまざまな取り組みを進めていく」としている。