インタビュー

au VoLTEに対応した「isai VL LGV31」座談会

au VoLTEに対応した「isai VL LGV31」座談会

法林、石川、石野はisai VLをどう見たか?

 LTEを使った高音質通話・VoLTEに対応した「isai VL LGV31」がauで発売される。いち早くVoLTEを体験してもらい、率直な評価をうかがうべく、本誌でもおなじみの法林岳之氏、石川温氏、石野純也氏に集まってもらった。過去のisaiシリーズ、LGの海外端末にも話題は広がり、キャリアやモバイル業界の動向も睨みながら、3氏の辛口なコメントを楽しんでもらいたい。

左から石野純也氏、石川温氏、法林岳之氏

auユーザーはドコモよりVoLTEの効果がハッキリ、その理由とは?

――今回はLGとKDDIとの共同開発で生まれた「isai」の最新機種「isai VL LGV31」の発売に合わせて、皆さんにざっくばらんに語ってもらいたいと思っています。LGの機種ではisaiシリーズは人気があり、初代isai LGL22発売から1年、今回第3弾となるわけですが、まず本機の特長としてVoLTEへの対応があります。皆さん発表会などの場でお試しになってどう思われましたか?

法林氏
 音がいいのは事実だよね。他社の機種でも体験していることだけど、明確に聞いて分かるほどのレベルで違うから。VoLTEになったことで音質が大きく変わったと感じる。ドコモより分かりやすい。auはコーデックが違うぶんね。

石野氏
 そうそう、auはCDMAだから他社の携帯と通話するときには圧縮を2回かけている。ドコモとソフトバンクは方式が違うから、CDMAで音声をデータに変換し、ドコモとソフトバンクにつながるときも変換があるから。

法林氏
 それに(ドコモ、ソフトバンクの)W-CDMAは音を広く拾うからね。CDMAは周りの余計な音を拾わないので、それが良い面もあったんだけど、最近は悪い面として音質の差になっている。だけどVoLTEにすることで明らかに音域が広がる。音がクリアというか、上と下のレンジが広がり聞こえやすくなる。

石野氏
 au同士で通話するときだけでなく、ドコモやソフトバンクと通話するときも、VoLTEではつながらないけど、相対的には音が良くなっている。発表会で試しにドコモのスマホにかけてみたんですけど、auの音質とは思えなかった。電話でやり取りすることが多い、各社の広報部は皆VoLTEにすべきですよ(笑)。

法林氏
 他キャリアでVoLTEの音質の良さは体験していたけど、auで体験するとその差が大きいから、より高音質になった気がするんだよね(笑)。

石野氏
 固定電話にかけても音が良くなるんですよ。固定電話はVoLTE同士の通話ではないけれど、今までのケータイの通話品質は固定電話より悪かった。それがVoLTEでは固定電話より通話品質が良く、固定電話に合わせて通話をする。結果、固定電話同士の通話品質と同じようになる。

――固定電話同士の通話よりも、VoLTE同士の通話のほうが綺麗に聞こえるんですよね。

石川氏
 だから通話品質も高く、通話定額だから、もう固定電話を使う意味が無くなってくる。あとauのVoLTEではシンク機能(※2015年2月以降開始予定)があるのが大きい。地図を見ながら通話をしたりとか。使うか使わないかは別として、シンク機能があるのなら画面が大きいほうが良いし、高精細のほうが良いとなる。単なる通話ではなくて、シンク機能を組み合わせて使いやすいスペックが求められる。

――auユーザーからするとデータ通信をしながら通話すること自体できなかったわけで、VoLTE対応でうまくキャッチアップをしてきたわけですね。画面も生かしつつ。

石川氏
 うん、auのネットワークの欠点をVoLTEで埋めて、さらにこれでもかと進化してきた感じ。

法林氏
 ドコモは2000年にFOMAを始めて一度通話方式をリセットしていたけど、auはcdmaOneのときからずっとバージョンアップして(古い方式を)引きずってきたわけで、限界が見えていたっていうのはあるんだよね。

石川氏
 だからVoLTEの導入タイミングとしてはいいんですよね。

法林氏
 そうそう。

isai VLは電池持ち、サクサクとした快適性で前機種isai FLを超える

石川氏
 あとは4Gだけでつながるのか、それが気になる。auは自信があるみたいだが、自分が使っていると3Gに切り替わることが多い。KDDIが言うには3Gの表示になっても4Gが飛んでいるから対応端末があれば問題ない、という言い方をしているんだけど、実際にisaiを持ち歩いてみて、ユーザーがどう評価するか注目してますね。

石野氏
 石川さんが言うほど、僕はそうは思わないですけどね。ほとんど4Gですよ。3Gそんなに見ます?

石川氏
 地下街で3Gになることが多くない?

法林氏
 石川さんはiPhoneを持っている率が高いからでは?

石川氏
 それはたしかに。

法林氏
 石野さんはAndroidを使うことが多い人だから。端末によって表示も違うからそれで3Gを意識しないというのもあるでしょう。

石野氏
 ときどきSIMフリーのiPhoneも使っていますが、それでも3Gはそう頻繁ではないと思いますけど……でもiPhoneは対応周波数が少ないですしね。

法林氏
 うん、LTEだけでやるのは本当に大丈夫なのか? という考えもあるけど、ケータイ Watch的には「それならやってみるか」という気持ちが強いよね。LTEだけでやれるなら、それはキレイなシステムになるので。僕は体験してみたい気持ちが強い。

石野氏
 速度が出ない3Gにつながるくらいなら、圏外でいいじゃんという気がしないでもない(笑)。

法林氏
 極端な話だけど、たとえつながらないことがあっても、今のauが言っているレベルなら、多少動けば4Gにつながる場所が見つかるのでは、と思う。地下にいたら表に出てみるとか。どこかの離島に行ってつながらなかったら、それはもう仕方ない。LTEオンリーならバッテリー的にもプラスのはず。



――それはあるようですね。バッテリー容量は前機種のisai FL LGL24と同じ3000mAhと変わりませんが、使い比べてみると面白いかもしれません。さらにFLとの違いとしてメモリのRAMも2GBから3GBへと変わりサクサク感が増したようです。

石野氏
 2GBだとWQHD(2560×1440ドット)の機種では、バックグラウンドで動いているはずのアプリが落ちていて、アプリを立ち上げようとすると実質再起動という場合が多いんですよね。だからアプリの起動が遅い。あとは通知が来ないとか。だけど3GBなら余裕がある。WQHDのディスプレイは時期尚早という考えもあったんだけど、採用が早かったぶん他社のWQHDの機種よりも、サクサク動くなという印象がある。

――解像度が高くなったことで、よりCPUに負荷がかかり、グラフィック面で不利になるはずですが、しっかり対応している。その上メモリも増えてより快適ということですね。

石野氏
 うん、他社だと酷い場合もあるからね。カメラで撮影したあとギャラリーを開こうとすると5秒くらい待たされたり……結構イラッとしますよ。WQHDディスプレイを使いこなしていない感じがする。HDからフルHDに変わったときのジャンプ感みたいなものが無いから、余計に悪いところが目立ってしまう。高い解像度というメリットを得たかわりに、遅くなる、では不満に思ってしまう。だけどisaiなら熟れている感がある。マップを開いたときの速度が明らかに違うから。

日本のユーザーを見続けてきたLG、デザインとカラーにも注目

――isaiはそれだけ快適に使えるということですね。G2(日本ではドコモのL-01F)のときにハイレゾ対応、今回は高精細ディスプレイに対応とか、グローバルの機種も含めてLGはエンタメの演出に真っ先に着手している。その面白さがLGとauが組んでisaiの開発につながったのかな、と思いますね。



法林氏
 最初のisaiが発表されたときは、一体何をするの? というのが正直あったんだよね。iidaやau design projectから進化するの? といった読めない感じがね。それが代を重ねて良いものが出てきている、と。そしていろんな評価はあると思うけど、LGは日本で端末が発売された最初の頃から、日本のお客さんのことを見ようと努力しているのを僕は感じていた。それがKDDIと組んだことで、日本のユーザーの高いニーズを汲み取って、グローバルでも日本のユーザーに応えられるモデルができるのかな、と思っていたんだよね。isai FLでそれがうまくいったと思ったし、WQHDを真っ先に出しても完成度が高かった。

――isaiは初代から今回のVLまでワンセグやおサイフケータイといった日本向けの機能にも対応してきてますもんね。

法林氏
 うん、グローバルモデルをそのまま日本に持ってきても受け入れられるとは限らないんだよ。とくに日本の市場は。日本向けにちゃんと作りこんだ商品じゃないと、なかなか売れない。グローバルモデルをそのまま持ち込んで通用するのは、もうiPhoneくらいじゃないのかな。他のグローバルモデルは売れていても同じユーザーが買い続けている印象がある。

――ただ最近はMVNOという市場もあります。そちらは日本向け機能よりも価格が重視され、世界で認められている機種に需要がありますよね。LGもG2 miniがBIGLOBEなど複数のMVNOから出ていますし。

法林氏
 そうだね。MVNOだとマーケットが違うから、グローバルモデルで価格を武器に売るという考えはある。

――グローバルモデルはMVNO向けにそのまま提供、キャリア向けは日本向けにこだわる、という。

石川氏
 そういう意味ではLGのスマホは良い意味であまり世界観が無いから合わせやすい、というのはあるかもしれない。とくに日本では。たとえばドコモはdocomo LIVE UXといった独自のUIがあるけど、他社のスマホにはメーカーのUIもあって、どちらを選ぶの? という世界観。ユーザーからすると分かりにくい。だけどisai VLのように日本人に使いやすいUIになっていると受け入れられやすいし、キャリアと世界観の住み分けもできるのかな、と思いますね。

石野氏
 そういえばG3(海外で発売)のときはLGのロゴだらけでしたけど、isai VLはシンプルにまとめている。トレンドに合っていると思うし、社名のロゴを変えるのって相当大変だと思うんだけど。

――おそらくLG社内で激しい議論があったのだろうと想像されますよね。

石野氏
 そこでデザイン性を優先したのは偉いと思いますよ。メーカーが自分の社名を押したいのは分かるけど、スマホは自分のものだから、普段使うものだからね。主張はあまりしないほうがいい。

――デザインといえば、カラーリングはオリジナルの感じに戻りましたよね。isaiの初代モデルでは水色のアクアが人気がありましたから、それを再現したようです。ピンクゴールドもG3で人気のあった色みたいですね。時期によってトレンドの色があるのでしょうけど。

法林氏
 僕はピンクゴールドにしようと思っていますよ。

石野氏
 カラーといえばG3の紫色は好きだったなあ。

――後から追加された色ですね。

法林氏
 カラーはどれを採用するのか本当に大変だと思う。今回はブラックを入れたいんだろうな、と思っていたんだけど。そこはあえて黒を入れないで頑張ってほしかった気もする。

――オーソドックスな気がしますか?

法林氏
 まあね、そういう色も欲しい、というのは分かるんだけどね。そういう意味では前のモデルにあったホワイトもそうだけど。

石川氏
 そういえばまだisai FLも売っているのかな?

――そろそろ在庫が切れてくるのでは? それにしてもisai VLというネーミング、VoLTEだからVLなのか? とツッコミを入れたくなりますね(笑)。

一同
 (笑)。

石野氏
 そういう意味ではネーミングは全部「isai」だけでよかったのでは? と思うんだけどね。「isai」は店頭にいけばその時期に一番新しいモデルが売っている、という風に。isaiならいつ買っても型落ちではない、という安心感も生まれる。見た目はあまり変わっていないし、デザインが一貫しているのがisaiの良いところでもあるわけだし。

細かな機能に良さが見られる大画面が使いやすいUI

――実際に使っていて、isai FLと共通の部分が多いとは思うのですが。

法林氏
 FLと同じくisaiモーションがあるね。たまに振ってますよ(その場所に合わせたクーポンや情報が表示される)。

――isaiモーション以外ですと、どんな使い方をしています?

法林氏
 地味なんだけど、Android標準ではないアプリが多いんですよ。月表示の独自のカレンダーは気に入っているし、スマートクリーニングという機能で、使っていないアプリや一時ファイルを消してくれる。細かい機能がちゃんとあるのは良いと思うね。僕は使わなかったけど「easyホーム」もシニア向けに良い。画面が1枚だけのね。カメラも良かったけど、他社も良いものを出しているので、判断は難しいかな。

――ノックコード(画面内の指定エリアを設定した順番に何回がタップするとロックが解除される機能)が普通に使っていて便利なのかな、と思うんですが。

石川氏
 そうですね。人前でパスワードを入力するのは気をつけないと、と思っているので。コソッとロックを外せて便利ですね。ちょうどいいセキュリティという気がする。

石野氏
 あとはマルチタスクというかマルチウィンドウの「Qスライド」がいい。カレンダーを見ながらメールの返信ができるし、ちゃんと動く。サクサクでPCに近い使い方ができる。

――大画面を使う工夫がされていますよね。

石野氏
 うん、Androidは全部そうなんですけど、アイコンを画面の下に配置できるし、ウィジェットもそう。自動的に上に整列するOSなんてあり得ないよ(笑)。

一同
 (笑)。



石野氏
 長く大画面をやってきただけあって、5インチオーバーの筐体に対する最適なUIが考えられている。片手で使えるし、手が滑らない。これは素材のおかげですね。金属筐体のスマホは落とすと怖い。

法林氏
 メタルの筐体は良いけど、傷がついたときにハードウェアだけでなく精神的なダメージもあるよね……。

石野氏
 それとisai VLは裏蓋外れますよね。これでダメージが少ないんですよ。落とすと背面に蜘蛛の巣状のヒビが入るスマホもあるので。東京都の石野純也さんとか(笑)。

一同
 (笑)。※石野氏の悲劇はこちら

石野氏
 カバーが交換できるから精神的なダメージも少ないんですよ。

石川氏
 裏にフリップカバーを付けられるんだよね。これいいよ。丸く光る演出がね。

G Watch RはAndroid Wearの中では1番! LGらしい丸型有機ELディスプレイ

――ウェアラブルはどうでしょうか? 実は先ほどから(LGの)G Watch Rを石野さんが着けていますが、各社からスマートウォッチが出ているなかで、G Watch Rはいかがでしょう?

石野氏
 Android WearはOSの進化が必要ですが、各社が横並びに出たなかでは、G Watch Rが一番自然に着けられるかな。丸型のP-OLED(プラスチックの有機ELディスプレイ)を作れたのも、ディスプレイを開発しているLGの強みだし、頑張ってほしい。ただ残念なのはIFA(毎年9月に独・ベルリンで開催される国際コンシューマ・エレクトロニクス展)で見たほうが150%くらい格好良かった、という(笑)。

一同
 (笑)。



石野氏
 あの展示の仕方がすごかった。綺麗に照明が組まれていて。もちろんメーカーとして製品を良く見せる演出は重要ですからね。メーカーとして端末を大事にしているのが伝わってきましたよ。ただバンドを交換しているんですが、22mmのメタルバンドって無いんですよね……。

法林氏
 メタルバンドはもっと細いんだよね。

石野氏
 だからネットで探したんですが、本当に少ない。だから純正品に頑張ってほしい。音声操作は恥ずかしいから使わないし、そもそも音声で操作できる機能も少ないから、もっと工夫はほしかったですね。とはいえAndroid Wearのなかでは電池がよく持つ。1日以上、うまく使えば2日持つかな。Ambient Mode(電池の消費が10分の1になり、画面が暗くなる)では有機ELディスプレイをうまく使っている。画面が消えていても時間は見えるし、普通に時計として使える。まあ一番使っている機能が時計なのが残念ではあるけど(苦笑)。

――SIMが挿せるとスマートウォッチもまた別の使い方ができるんでしょうけどね。

法林氏
 日本ではSIMは1枚ずつ別回線だからね。海外は1つの回線で2枚SIMを発行したりできるけど。

――スマートウォッチから電話するというのも……。

石野氏
 日本では心理的にほぼ無理。憧れはあるんですけどね。特撮好きな日本人には好きなUIでしょうけど、でも実際やるか? と言われるとやらないでしょうし。

――今はBluetoothでつなげればいいですし。そういえばWRISTOMO(リストモ)ですら腕から外して使っていましたね(※WRISTOMOは2003年にドコモから発売された腕時計型PHS)。

一同
 (笑)。

法林氏
 あの時代で考えれば凄いことだけどね(笑)。

石野氏
 Android Wearは面白いけど、あと一進化、二進化ほしいかな。バッテリーがもっと持つようになると選択肢はLGだけになるかもしれない。

――Android Wearのディスプレイには表示できる内容も限界があるでしょうしね。

法林氏
 Android Wearは電池持ちがメリットだから、使える時間が長いというのはアドバンテージになるでしょうね。良い商品が揃いそうだよね。

LGはこれからも最新のAndroidに対応できるか? そしてVoLTEを実際に体感してみると……

――そろそろまとめに入ろうかと思うのですが、話を戻してisaiに期待したいところ、というとどんな部分になるでしょうか。

石野氏
 isaiというわけではないけど、G3がNexus 6よりも先にAndroid 5.0(Lollipop)にアップデートしていましたよね。ああいうところに期待したい。やはり5.0でパフォーマンスが大きく変わりましたし。

法林氏
 VM(Androidアプリの実行環境)が変わったのが大きかったよね(※DalvikからARTに変更しアプリが高速化した)。

石野氏
 キャリアの商品でもあるのでisaiでは難しいかもしれないけど、そこは追求してほしいな。

石川氏
 それはだけどG2 miniでやればいいんじゃないかな? isaiで対応するのは大変だろうから。Nexus 6も出るけど、開発はモトローラなわけで、若干頼りない部分があるし。だからAndroidの最新版が使えるのは日本ではLG、という存在になると面白い。安く、最新のOSが使えてとなると、スマホ好きの2台目需要にもなるでしょうし。

――価格を考えると、isaiは昔3万円くらいに下がったときに爆売れしたんですよね。同じようにisai VLでもわりと早めに仕掛けてくれればいいのに。ところで、同じVoLTE対応で京セラのURBANOもあります。選ぶとしたらどちらを?

石川氏
 URBANOもいいけど、isai VLを選ぶね。URBANOはワクワクしないんだよね。

石野氏
 シニア向けというイメージが付いてしまった。

法林氏
 中身はそうでもないのにね。

――今回はVoLTE対応のSIMも用意したので、皆さんにここで試してもらおうと思っているのですが。すぐ隣ですけど。

石野氏
 もしもーし。

石川氏
 はいはい。

石野氏
 あ、やっぱり音が綺麗ですね。

石川氏
 生でも聞こえるけど(笑)。

――遅延はどうですか?

石野氏
 早いですね。

――3Gのときはタイムラグがありましたけど、本当に短いですね。

法林氏
 シンク機能は、こんな感じだね(法林氏は地図を表示しながら電話を試している)。

石野氏
 話しながらネットを見れるって非常に重要ですよね。これがauは今までできなかったのだから痛かった。



――一度電話を切ってネットを見ないといけなかったわけですからね。それにしてもスピーカー越しでも綺麗に聞こえますねえ。漏れている音ですら綺麗。

石野氏
 ただネットを使いながら電話をするUIは、ちょっと戸惑うかもしれませんね。

石川氏
 あとは実際にサービスが始まって、ユーザーがどう感じるかだね。

――そうですね。店頭デモ用のお試しアプリもありますし、読者の皆さんにもisai VLを使ってVoLTEの高音質を体感してもらえればと思います。今日は皆さん、ありがとうございました。

小林 誠