【COMPUTEX TAIPEI 2014】
ASUS、auも発売する「MeMO Pad」や合体スマホなどを発表
(2014/6/3 12:05)
ASUSは、台湾・台北で6月3日に開幕する「COMPUTEX TAIPEI 2014」に合わせて、プレスカンファレンスを開催。Android搭載タブレット2機種や、同ファブレット2機種、さらにはAndroidスマートフォンとWindowsパソコンが合体する機構を採用した「Transformer Book V」を発表した。
Androidタブレットとして発表されたのが、日本ではKDDI(au)から発売される(※関連記事)ことが決まっている「MeMO Pad 8(ME581CL)」。インテルの最新クアッドコアチップセット「Z3580(2.3GHz)」を採用し、重さ299g、厚さ7.45mmと軽くて薄いのが特徴のタブレットだ。ディスプレイは名称のとおり8インチ(1920×1200ドット)で、IPS方式となる。ASUSがAndroidに独自にカスタマイズを加えた「ZenUI」を内蔵しており、グローバルでの価格は「349ドルぐらいになる」(説明員)になる見込み。
2基のスピーカーを備え、NFCも搭載する。LTEに対応したリーズナブルなタブレットとして位置づけられているいる。OSにはAndroid 4.4を採用。カラーはau版と同じ、ブラック、ピンク、ブルーの3色を取り揃えた。
同じMeMO Padシリーズからは、7インチの「MeMO Pad 7(ME176C)」も発表された。こちらのチップセットはインテルの「Z3754(1.86GHz)」で、ディスプレイも7インチ、1280×800ドットと、スペックはMeMO Pad 8よりはやや抑え目。一方で筐体のカラーは5色展開となっており、レッド、イエロー、ブルー、ホワイト、ブラックを取り揃える。重さ295g、厚さ9.6mmで、2基のスピーカーを搭載する。
Fonepadシリーズの新モデル
タブレットと同じサイズに通話機能を備えた「Fonepad」にも、2機種の新製品が加わった。Fonepadシリーズは、日本ではASUSがSIMフリーモデルとして通信キャリアを通さず販売を行っており、最近では5月13日に「Fonepad 7 LTE」が発表(※関連記事)されている。プレスカンファレンスで発表された2種類のFonepadはどちらもスペックは同じで、異なる画面サイズを採用した、7インチモデルと8インチモデルの2つに分かれる。インテルの「Z3560(1.8GHz)」を搭載し、データ通信は3Gを利用する。SIMカードを2枚挿し、同時に2回線分の待ち受けが可能な「デュアルスタンバイ」にも対応する。ディスプレイの解像度は1280×800。OSにはAndroid 4.4を採用する。
「限界を超える一品」
これらのモデルに加えて、ASUSのチェアマンであるJonney Shih氏が「限界を超える一品」として紹介したのが、スマートフォンとタブレット、そしてパソコンの1台3役を実現した「Transfomer Book V」だ。Androidスマートフォン、Androidタブレット、Androidパソコン、Windowsタブレット、Windowsパソコンというカウントの仕方だと、1台5役とも言える。合体機構は日本でASUSがSIMフリーモデルとして販売していた「PadFone 2」に近く、タブレットの背面にスマートフォンを差し込む仕組み。大きな違いは、タブレット側にもWindows 8.1が搭載されており、独立して動くということだ。
このタブレットにさらにキーボードを合体させ、ノートパソコンのようなスタイルでも利用できる。スマートフォンを挿すと通信でき、タブレット側のディスプレイにはスマートフォンの画面がそのまま表示される。キーボードにはWindowsとAndroidの切り替えボタンが搭載されており、これを押すとAndroidを全画面で利用することもできる。
スマートフォン側はLTE対応で、ディスプレイは5インチ。インテルのクアッドコアCPUを内蔵し、8メガピクセルのカメラを背面に搭載する。タブレット側のディスプレイは12.5インチで、「インテルの次の世代のCPUを搭載する」(Shih氏)。発売は今年の第4四半期となる予定だ。このほか、ASUSのプレスカンファレンスでは「ZENBOOK NX500」や「Transformer Book T300 Chi」といったパソコンが発表されている。