【Mobile World Congress 2017】

薄い、薄すぎるAndroidスマホ「Carbon」

Carbon

 「Carbon」はアメリカのスタートアップメーカーCarbonWorksが手がけるAndroidベースのスマートフォンだ。Mobile World Congress 2017の併設イベントで、スタートアップ企業を対象とした「4YFN」(4 Years From Now)で紹介されていた。

 正面から見ると、よくある普通のスマートフォン。しかし横から見ると、厚みは4.6mm、それも端だけではなく、少し出っ張ったカメラレンズ部分以外、全てが4.6mm厚。それでいて5.1インチフルHDディスプレイを搭載、重さは107gとまるでカードのようなスマートフォンとなっている。

 「薄型化」「軽量化」にステータスを全振りしたような機種で、ボディはカーボン、ケブラー、チタンなどを用い、強度を維持しつつも薄さを実現している。バッテリ容量は教えてもらえなかったが、本体の大きさからして、あまり大きな容量は搭載していないと推測される。薄すぎて端子類も内蔵できないので、側面には充電などに使う接点が用意されている。

下端の充電接点

 チップセットはMediaTekの「Helio X25」で、最大2.5GHzの10コアという構成だ。システムメモリは4GB、ストレージは128GB。Android 6.0をベースとしたCarbon OSが搭載される。

 現在、899ユーロで3月発売の先行販売の予約を受け付けている。先行販売にはカバーが付属する。通常販売時の価格は799ドルの予定。なお、周波数帯の対応が困難なため、日本での展開は予定していないという。

背面。炭素繊維っぽい模様
上端。カメラレンズだけ出っ張っている
左側面にも接点がある
右側面に電源キーや音量キー