【Mobile World Congress 2016】
「LG G5」のモジュール交換を体験してみた
(2016/2/24 20:10)
Mobile World CongressのLGブースでは、会期前日に発表されたばかりの最新のフラッグシップモデル「LG G5」が展示されている。同時発表の周辺機器も展示しているが、ほかのスマートフォンは基本的に展示せず、LG G5を中心とした新しい世界観だけをアピールする展示内容に特化している。
LG G5は本体下部を取り外し、バッテリーごと別の機能を持ったモジュールに付け替えられるという、非常にユニークな機構を持ったスマートフォン。標準モジュールのほかに、バッテリ内蔵のカメラグリップ「LG CAM Plus」とハイレゾ音源対応モジュール「LG Hi-Fi Plus with B&O PLAY」の2種類がラインナップされている。
モジュールの分離・合体プロセスでは、外装に比べると強度も弱いバッテリなどの内部部品を触ることになるが、ブースでは説明員のガイドの下、来場者がモジュールの分離・合体を試せる形式で展示されていた。
これら交換モジュールは今後も新しいものが追加される可能性があるという。サードパーティがモジュールを開発できるかは未定とのこと。入力インターフェイスや音声デジタル出力として使えることから、内部的にはUSBのような汎用インターフェイスで接続されていると推測される。たとえばアナログスティックゲームコントローラーやクレジットカードリーダーなど、さまざまな用途・ニーズに特化させたモジュールの登場が期待される。
カメラにも特徴があり、標準的な画角と広角の画角の2種類のカメラモジュールを搭載する。どちらで撮影するかは、カメラアプリ上で選択する。標準カメラが16メガピクセルで広角カメラが8メガピクセル、フロントカメラが8メガピクセル。
ディスプレイは2560×1440ドットの5.3インチ。OSはAndroid 6.0、プロセッサはSnapdragon 820、システムメモリは4GB、ストレージは32GBデSDカードスロットも搭載する。充電・データ通信端子はUSB Type-C。標準のバッテリ容量は2800mAh。4種類のカラーバリエーションが用意される。日本での発売は未定。
このほかにもブースではLG G5と同時に発表されたVRゴーグル「LG 360 VR」、全球カメラ「LG 360 CAM」、球型ロボット「LG Rolling Bot」も実機を触れる形式で展示されていた。
LG 360 VRはヘッドトラッキング機能のあるVRゴーグル。他社のVRゴーグルは4インチ以上の有機ELパネルやスマートフォンそのものを使っているため、それなりの大きさとなっているが、LG 360 VRはコンパクトなデザインが特長。メガネのように簡単に装着できる。
実際に体験してみたところ、他社の高性能VRゴーグルに比べると若干解像感が低いものの、装着感が良好なので使い勝手が良い印象を受けた。また左右のレンズは別々に調整可能なため、左右の視力に差があっても、裸眼で快適に利用できるのも魅力的だ。
LG 360 CAMは全周の動画・静止画を撮影できるカメラ。リコーのTHETAなどと似ている。
LG Rolling Botは球型のロボット。本体下部の車輪で走行するので、本体自体は回転しない。自宅内を遠隔監視できるだけでなく、家電のリモートコントロールもできるという。