【Mobile World Congress 2014】

レノボブース、純正アプリ搭載のミッドレンジモデル最新機種

レノボブースの様子

 レノボのブースには、Mobile World Congressに合わせて発表された、ミッドレンジのスマートフォン「S850」「S860」「S660」や、WUXGAの10.1インチディスプレイを搭載した「YOGA TABLET 10 HD+」などの最新機種が展示されていた。

 同社のスマートフォンはハイエンドがVibeシリーズと名づけられており、その1つ下のミッドレンジモデルがSシリーズとなる。Sシリーズ内でも型番によって上下の区別がつけられている。今回発表されたスマートフォンであれば、S850やS860がハイエンドよりのミッドレンジ、S660が普及機といった位置づけとなる。

 S850は背面にガラス素材を用いた、女性向けのポップなスマートフォン。背面には13メガカメラを、前面には5メガピクセルカメラを搭載する。通信方式は3GとGSM、1.3GHzのクアッドコアCPUを搭載する。CPUは台湾のメディアテック製となる。

背面にガラスを採用したS850

 S860は、4000mAhのバッテリーを搭載したモデル。同社のローンチマーケティング ディレクターのKeith Liu氏によると連続通話時間は43時間、連続待受時間で20日間だという。ただし、これはGSMでの場合で、3Gで通信を行うと各駆動時間はもう少し短くなる。大容量バッテリーを活かし、他のスマートフォンに給電する機能も備えられている。CPUはメディアテック製で1.3GHzのクアッドコアとなる。

4000mAhのバッテリーを搭載。他の端末を充電することも可能だ
安価な価格設定のS660。デュアルSIMにも対応する

 S850、S860よりスペックが抑えられたS660は、デュアルSIMに対応したモデル。4.7インチのディスプレイを搭載しており、CPUはメディアテック製の1.3GHzクアッドコア。229ドルと安価な設定となっている。

 これらのモデルには、「DOit」と呼ばれる共通アプリも搭載される。DOitはレノボ純正の5つのアプリをまとめたブランド名で、「SHAREit」「SECUREit」「SYNCit」「SNAPit」「SEEit」の5つから構成される。画像などのデータをWi-Fiで共有できたり、ウイルスチェックやデータ量の管理ができたり、クラウドに電話帳などのデータをバックアップできたりと、さまざまな機能を備えている。

「DOit」シリーズのアプリ5つをプリンストールする
「DOit」を無料で提供する狙いを語るLiu氏

 DOitのアプリは、Android向けのほか、Windows 8版やiOS版も存在しており、無料でダウンロードできる。他社製品のユーザーも利用できるというわけだ。Liu氏によると、その狙いは「レノボ製品の入り口にしたい。アプリにはロゴが入っているため、レノボという名前の認知度を上げることができる」ところにあるという。また、利用にレノボのIDが必要となるため、ユーザーの囲い込みにもつながるようだ。

タブレットは、「YOGA TABLET 10 HD+」が展示されていた

石野 純也