【第13回 組込みシステム開発技術展】
ドコモとKDDI、組込み通信モジュールの利用例など~ESECレポート


 5月12日~14日にかけて、東京ビッグサイトにおいて組込機器関連の展示会「第13回 組込みシステム開発技術展(ESEC 2010)」が開催されている。460社が出展する中、モバイル分野では、通信モジュールを使ったソリューションや、Androidのようなスマートフォン向け技術などが展示された。

 

ドコモとKDDI、組込み通信モジュールの利用例を展示

 NTTドコモのブースでは、5月10日に発表された組込み通信モジュール「FOMAユビキタスモジュール」を利用したソリューションが展示された。自動販売機やバス運行、電子決済など、実際の利用シーンにもとづいた応用例が並んだ。

自動販売機をモニターし、FOMAユビキタスモジュールで情報を通知する「自動販売機オンラインASPサービス」AED装置が使用可能かどうか遠隔から確認できる「AED遠隔監視システム」。異常時や蓋が開いたときにメールやダイアログで通知する電力使用量をリアルタイムで知る「電力遠隔監視システム」
気温や警報などを監視し異常値を通知する「遠隔監視ソリューション」LANがなくても電子マネー決済や携帯向けクーポン発行などができる「電子決済ソリューション」バスの運行状況をリアルタイムに届ける「バスロケーションシステム」

 KDDIブースでも、組み込み通信モジュールを使った監視ソリューションなどが展示された。

通信モジュールのラインナップ日立産機システムのパケット通信端末CPTransシリーズによる監視ソリューション東電ユークエストの通信モジュール内蔵無線BBルーター。サブボード追加でZigBeeなどにも対応可能
ARM9を搭載した名刺半分サイズの超小型LinuxボードμPX-1と、それを組み込んだ例。上に重ねる形で通信モジュールのインターフェイスを追加できる効率的に配車する「業務支援システム」
サンデンの遠隔通信システムmodernoを使った双方向監視システム

 KDDIブースではそのほか、企業向けのWiMAX「Business WiMAX」を使ったソリューションも展示された。通常のPC用モデムのほか、組み込み向けのWiMAXモジュールや、WiMAXを使ったソリューションなども見せていた。

組み込み向けWiMAXモジュールセットトップボックスの動画画面にWiMAX経由で受信したテロップを合わせて表示するデモARM Cortex-A8(Freescale i.MX51)を搭載した、住友電工ネットワークスのWiMAXモジュール搭載開発キット。Androidが動作していた

(高橋 正和)

2010/5/13/ 09:58