Global Mobile Internet Conference 2014

モバイルをテーマにした「GMIC」が北京で開幕

広大な会場に設けられた展示ブースの数々を紹介

 モバイルアプリ・サービスに関するカンファレンス「Global Mobile Internet Conference(GMIC) 2014」が北京で開催された。5月5日と6日の2日間に渡って開催され、中国国内をはじめ世界中のサービスプロバイダーやキーパーソンらが集い、最先端のモバイルビジネス情報、モバイル技術を披露した。

 北京で開催されるGMICは今回が5回目。2009年の開始当初は来場者がわずか300名程度とごく小規模で、ホテルの一室を借りる形で開かれたが、近年の中国におけるモバイルビジネスの急成長にともない、3年前には現在のChina National Convention Centerへと会場を移し、数万人規模の来場者が訪れるまでになったという。

GMIC 2014が北京で開幕
China National Convention Center

 China National Convention Centerは、南北に長いおよそ500×200mの敷地面積を誇る4階建ての巨大な建物となっており、GMICのみでその半分を借り切っている。特に話題性の高い講演が行われるメインステージ以外に8つのサイドステージが用意され、そこで予定されているトークセッションは2日間で計250以上。各ステージでプログラムが同時進行するため、1人で全てを見ることはかなわない。

建物内部の入り口付近の様子
出入り口に張り出されたトークセッションの予定はびっしり

 トークセッション以外に、各社が設置した展示ブースも用意されている。独自の造作を行った大型のブースは70を数え、簡単なバックパネルとテーブルからなる小型ブースはもはや数えるのが困難なほどだ。中国の端末メーカーの展示もあったが、多くがゲーム関連の企業で占められていたのが印象的だった。ここでは、それらブースの様子を写真とともにお届けする。

にぎわう展示ブースエリア
小さいブースは数え切れないほど
Huaweiの8コアAndroid端末
こちらは7インチタブレットのMediaPad X1
背面はiPhone 5に雰囲気が似ている
XiaomiのAndroid端末Mi3
クアッドコア1.8GHzのTegra 4を搭載するバージョンのようだ
同じくXiaomiの端末Redmi
デュアルSIMに対応し、クアッドコア1.5GHzのCPUを搭載する
MeizuのMeizu MX。OSはAndroid 4.3をベースにした独自のFlyme OSを採用
現在中国とロシアで販売しており、11月には北米にも進出予定だという
金立(Gionee)のElife S5.5。5.55mmという薄さと8コア1.7GHzのCPUが特徴だ
OSはAndroid 4.2ベースのAmigoと呼ばれるもの
この薄さでフルHD 5インチディスプレイ、2300mAhのバッテリーを搭載する
マイクロソフトも出展
ノキアLumiaを展示し、ノキアと共同で行っているWindows Phone向けアプリの開発者を支援するAppCampusをアピール
メッセンジャーアプリWeChatで急成長を見せているTencent
Tencent Gamesブランドでゲームプラットフォームを展開。専用ブースも設けていた
コスプレで目立っていたのが、PC向けMMORPG「PERFECT WORLD」のブース
バイドゥは自身のブランドでモバイルゲームにも取り組むと3月に発表。巨大スクリーンとコスプレで大々的にアピールしていた
Fruit Ninja、Temple Run 2などの人気ゲームを中国市場で代理展開するiDreamSky
TheAppsGamesブランドでモバイルゲームのコンサルティングなどを行っている韓国のIncross
コロプラの「魔法使いと黒猫のウィズ」などをローカライズして中国で展開しているmoyogame
Family FarmなどのFacebookゲームを提供しているFUNPLUS
中国国内でモバイル広告ネットワークをもつYoumiとYijifen
GoogleもAdMobを紹介するブースを出展
バイドゥからGoogle、bing、Alibaba、Tencentまで網羅する高校プラットフォームのadSage
フォードはスマートフォンと車載機を連携可能なAppLinkを紹介
会場入り口前にあったハマ―リムジン。Yongcheは中国のレンタカーサービスだ
テスラモーターズの電気自動車も展示
チャイナモバイル(チャイナテレコム)が、混雑を見越してか移動基地局を出動させていた
GMIC TOKYOも7月11日に開催予定。場所は渋谷ヒカリエとのこと

日沼諭史