【2013 INTERNATIONAL CES】

AndroidベースのOS搭載時計「i'm Watch」

 イタリアのベンチャー企業が開発した腕時計型デバイス「i'm Watch」が、CESのブースに出展された。

 i'm Watchは、OSに独自のカスタマイズを加えたAndroidを採用。スマートフォンとはBluetoothで連携し、電話やSMSの着信を受けたり、FacebookやTwitterの投稿を確認したりといった操作が行える。イタリア企業が開発したデバイスだけあって、アクセサリーとして、デザインに優れているのも特徴だ。

i'm Watchを開発するi'm SpAの共同創業者、Massimiliano Bertolini氏がプレゼンを行った
AndroidベースのOSを搭載し、タッチスクリーンで操作可能。各種センサーも内蔵する

 端末はポップなカラーの「Color Collection」、ビジネス向きの「Tech Collection」、ラグジュアリー感を高めた「Jewel Collection」の3ラインで、機能はすべて同じだが、素材や色、質感などが異なる。発表は2011年にされていた。

Bluetoothテザリングでスマートフォンと連携し、メールを直接受信できたり、電話の着信を受けたりといったことが可能
端末は3つのラインに分かれる
時計に最適化したというOSの「i'm DROID」がバージョン2に上がった

 CESでは、このi'm Watchに内蔵される、AndroidをカスタマイズしたOS「i'm DROID」のメジャーアップデートが発表された。新OSはすでに同社のサイトに公開されており、PC経由でアップデートを行える。アップデートで加わるのは、アプリをダウンロードするための「i'market」という機能。コンパスや通過換算アプリなどを自由に追加できるようになった。

 ネットへのアクセスにはBluetoothテザリングを利用するが、発表会での説明によると、これも新バージョンのOSで必要なときだけ接続する形になったという。また、i'm Watchの開発元であるi'm SpAは、2月に開催されるMobile World Congressで、追加機能を発表すると予告している。

アプリストアがオープンし、クラウド経由でのインストールが可能になった

石野 純也