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ゼネテック、LTE対応の産業用ルーター

 ゼネテックは、LTE/3Gに対応した産業用ルーター「LTE/HSPA-560C」と3G対応の「HSPA-560C」の提供を、6月より開始する。価格は、「LTE/HSPA-560C」が6万円程度、「HSPA-560C」が5万円程度となる見込み。

 「LTE/HSPA-560C」は、WAN側にLTE/3Gモジュールとギガビット対応の有線ポート、LAN側にWi-Fiと4つの有線ポートを備えた産業用ルーター。LAN側のイーサネットポートのうち、1つはギガビット接続に対応している。モバイル回線は、ドコモとソフトバンクのネットワークに対応しており、LTEで下り最大100Mbpsでの利用が可能。Wi-FiはIEEE802.11b/g/nに対応で、最大154台まで同時接続できる。

 産業用仕様で、24時間連続稼働させて約5年間の動作が可能としている。極限値で-45~60度の環境で動作する高い耐環境性を持つ(推奨温度環境は-10~55度)。大きさは140×110×30mm、重さは500g。付属のDC12V/2AのACアダプターによる給電で動作する。

 中小規模オフィスでのルーターとしての利用のほか、コンシューマー向けのWi-Fiアクセススポットとしての利用や、工場などで業務用端末用の無線LAN環境の構築、バスや船などの移動体へのアクセススポット設置といった用途が想定されている。

 また、M2M/IoT分野での利用も想定されており、同社の提供する小規模事業所向けのM2Mソリューション「Surve-i」の新製品として「LTE/HSPA-560C」を販売する。

 「LTE/HSPA-560C」は、5月27日~29日に開催される無線技術の展示会「ワイヤレスジャパン 2015」にて、メーカーのLightSpeed International社のブースにて展示される。

 今後、「560C」のバリエーションとして、auのLTEネットワークに対応したモデルの提供を予定しているという。

石井 徹