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NECの業務向け10型Androidタブレット「AGT10」、LTE対応モデルも

 NECは、業務向けのAndroidタブレット「AGT10」の新製品を10月20日に発売する。Wi-Fiモデルに加え、Wi-Fi+LTE対応モデルの2製品をラインナップする。主に、飲食店や保守・製造現場などで業務用として利用する製品。価格は、Wi-Fiモデルが9万8000円(税別、以下同)、LTEモデルが11万6000円。

「AGT10」

 AGT10は、飲食店のセルフオーダー端末や、保守・製造現場でのデータ入力端末として用いられる業務向けのタブレット。昨年のモデルは、Wi-Fi対応モデルに加え、3G対応モデルとしてドコモ版とソフトバンク版が用意されていた。今回は一部のスペックを刷新し、Wi-Fi対応モデルとLTE対応モデルの2製品を展開する。ただしLTEモデルでの通信は、NTTドコモの通信回線のみサポートする。通信を利用する際は、NTTドコモや同社の通信回線を利用できるMVNOの契約が必要になる。SIMカードのサイズは、microSIMに対応する

 同製品は、10.1インチの静電容量式マルチタッチのディスプレイを搭載している。ペン入力のほか、手袋をしたままでもタッチ操作可能な「手袋モード」が新機能として加わり、製造現場などでも作業しやすい仕様になった。

NFCに対応する

 飲食店での利用においてコップの水がかかったり、テーブルから落下したりといった場面を想定し、75cmの高さからの落下にも耐える堅牢性、IP54準拠の防塵・防滴構造を採用している。また、ポイントカードやスマートフォンのクーポンなどの活用を想定し、端末前面にNFCが読み取れるリーダーを備えている。

バッテリーが劣化した場合でもユーザーが簡単に取り替えられる

 OSはAndroid 4.1、ディスプレイは10.1インチ(1280×800ドット)のワイドTFT液晶 IPS方式、プロセッサはOMAP 4460 HS(デュアルコア 1.5GHz駆動)を搭載している。メモリは2GBで、ストレージは16GB。500万画素のアウトカメラと、120万画素のインカメラを内蔵している。取り外し可能な7880mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載している。バッテリー駆動時間は約4.5時間。本体サイズは275×189×17.7mm、重さはWi-Fiモデルが815g、LTEモデルが825g。

 同製品は「NEC Solution Tablets」の対象タブレットで、出荷時に、用途に合わせたセキュリティ設定や、業務に必要な設定などカスタマイズが可能。NECでは、企業や官公庁向けにタブレット製品と「NEC Solution Tablets」を組み合わせた提案を行っているという。

川崎 絵美