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ドコモ、法人向けに「かんたん位置情報サービス」

 NTTドコモは、法人向けの新サービス「かんたん位置情報サービス」を2014年1月下旬より提供する。

 「かんたん位置情報サービス」は、スマートフォンや携帯電話から、小型のGPS端末の現在地を探せるサービス。GPS端末は2種類(小型タイプ、防犯ブザータイプ、ともにAdvanced Mobile Telecom製)、通信モジュール「UM03-KO」用アダプタセットが用意される。

 これまでも同社では、法人向けに車両運行などに活用できる位置情報検索サービスを提供しており、たとえばそうしたサービスの1つである「ビジネスmoperaGPSロケーション」では、緯度・経度を取得して、現在地を確認できる仕組みを提供してきたが、導入企業側のニーズにあわせたカスタマイズが必要で、大規模なシステム構築が前提となり、導入まで時間や費用がかかるものだった。

 一方、今回はクラウドでアプリケーションを提供する形となり、現在地をブラウザ上の地図で確認できる。そのため短期間かつ低コストでの導入が可能という。ドコモでは正式なサービス開始時には、SIerとも呼ばれるシステム提供事業者などに「かんたん位置情報サービス」を提供する考えで、そうした事業者が他の法人などに対してサービスを展開する。そのため最終的な価格は、ドコモから「かんたん位置情報サービス」を仕入れ、他社へ販売する際に、どういった付加価値が加わるかによって異なるとのこと。用途としては、高齢者や子供の見守りサービス、バイクなどの盗難防止などでの活用が見込まれている。

小型タイプ
防犯ブザータイプ
FOMA UM03-KO専用アダプタセットG

 正式サービス開始前の2014年2月28日まで、秋田県で「かんたん位置情報サービス」を用いた実証実験が行われる。この実験では、認知症の高齢者を見守るサービスの実用性が検証される。

検索時のイメージ
秋田県での実験ではサンダルにGPS端末を装着

関口 聖