ドコモ、「SMSセンタープッシュサービス」を本格提供


 NTTドコモは、導入企業の設備から通信モジュール・携帯電話宛にSMSを送信できるサービス「SMSセンタープッシュサービス」を4月1日より提供する。従来より提供されていたサービスを拡充したものとなる。

 「SMSセンタープッシュサービス」は、法人向けソリューションでの活用が想定されたサービス。導入企業の設備から通信モジュール搭載の機器や携帯電話宛にSMSを送信するというもので、機器を遠隔制御するための「制御型SMS」、FOMA端末で閲覧できるメッセージを送る「テキスト型SMS」の2種類が提供される。これまでも制御型SMSは提供されていたが、今回、ニーズに応える形でテキスト型SMSも利用できるようになった。

 テキスト型SMSは、携帯電話間でやり取りする通常のSMSと同等のもので、法人で多くの携帯電話を管理する中で、メールアドレスを管理せずとも端末を持つ社員宛にメッセージが送信できる。また、何らかのソリューションを導入することで、離れた地点に設置したディスプレイなどに文章を表示させる、といった活用もできる。

利用イメージ(ドコモ資料より引用)

 ドコモでは、SMSセンタープッシュサービス単体ではなく、ソリューションを組み合わせて活用されるものと説明。SMSを活用するソリューションはこれまでにも存在し、SMS送信できる通信機器を提供する企業もあるが、ドコモのサービスとして提供を求める声が高まったとして、今回正式にサービスを提供することになった。

 利用料は1契約2100円、工事費10万5000円、1回線につき月額78.75円となる。接続装置の使用料は、VPNの場合1回線につき月額4万3050円、専用線などの場合は1回線につき月額1万6800円。全角最大70文字(半角最大160文字)以上のメッセージを最大10通に分割送信できるオプションの使用料は1回線につき21円。またメッセージの通信量は1送信につき2.625円となる。

 

(関口 聖)

2011/3/31 16:36