サン電子、ファーウェイの通信モジュール販売代理店に


 サン電子は、ファーウェイ・ジャパンと3G通信モジュールの販売代理店契約を締結した。

 これまでサン電子では、データ通信端末を装着して、どこでも通信できるようにする据置型ルーター「Rooster」シリーズを展開。最近では、NTTドコモが提供するファーウェイ製3G通信モジュールを内蔵したモデムなどを提供し、自動販売機などのデータ通信をサポートしてきた。今回の販売代理店契約では、サン電子がこれまで培ってきたノウハウをもとに導入企業を支援する。

ソフトバンクモバイル対応のモデム

 このほか同社では、ファーウェイ・ジャパン製の通信モジュールを搭載した「Rooster-A800」を発表した。12月中旬にサンプル出荷が開始される予定。価格は1台2万円弱程度になる見込みだが、導入規模によって異なる。

 機能としては、11月中旬に発売したドコモ網対応のモデム「Rooster-A100」と同等だが、今回の「A800」では下り384kbps、上り64kbpsのソフトバンクモバイル網でのパケット通信が利用できる。通信モジュールは、ファーウェイ製「EM701」で、SMSが利用できるほか、ソフトバンクテレコム提供の閉域網サービス「ULTINA IP-VPN」に接続でき、サーバーが「ULTINA IP-VPN」内にあれば、インターネットを介すことなく、閉ざされたネットワークでデータをやり取りできる。

 本体にはRS-232Cコネクタを搭載し、ダイヤルアップなどをATコマンドで制御できる。電波強度を示すLED表示が可能となっている。

 



(関口 聖)

2010/12/1 11:58