ノークリサーチ、中小企業のモバイル利用動向レポート
株式会社ノークリサーチは、中堅・中小企業を対象にしたモバイル機器の利用状況をまとめたレポートを発表した。調査対象は年商500億円未満の国内企業で、Webを通じたアンケートを3月に行い、1000件の回答を得た。
ノートパソコン(ネットブック)、スマートフォン、携帯電話などを利用しているかどうか、年商別に尋ねたところ、「既に活用している」は5億円未満で38.5%、5億円以上~50億円未満で31.5%、50億円以上~100億円未満で37.0%、100億円以上~300億円未満で49.5%、300億円以上~500億円未満で41.5%となり、規模に関わらず、一定の利用が見られた。一方、「活用する予定はない」という回答は年商が少ないほど多いという結果となり、小規模な企業でモバイル機器の導入に意欲を持つ企業は、既に活用していることが示されている。
用途としては、メールやグループウェアといった情報系ソリューションの利用、あるいは導入検討が最も多い。次いで、営業/顧客管理系ソリューションが多く、この2つのソリューションで全体の8割程度を占める。
利用中、あるいは今後利用するであろう端末の種別を尋ねると、どの規模の企業でも半数以上がノートパソコン(A4サイズ/B5サイズ/サブ/簡易小型)が占めた。ただし、スマートフォンや携帯電話を求める声もある程度見られ、5億円未満ではスマートフォンが22.1%、携帯電話が29.5%、50億円未満ではスマートフォンが29.5%、携帯電話が16.2%、100億円未満ではスマートフォンが23.7%、携帯電話が9.6%、300億円未満ではスマートフォンと携帯電話がともに15.5%、500億円未満ではスマートフォンが20%、携帯電話が12.3%となった。
ノークリサーチでは、「スマートフォンに関しては一定以上のニーズが存在。スマートフォン向けWebアプリ開発はPC関連技術が転用しやすくベンダーの動きが活発。ただし5億円未満の企業では一般の携帯電話を利用する意向のほうが高い」と分析している。
2010/4/27 06:00