みずほ情報総研、iPhone 3GSに日本初の音声認証機能搭載


 みずほ情報総研とアドバンスト・メディアは、iPhone 3GS向けのセキュアな「音声認証」機能を開発。AIGエジソン生命保険で導入すると発表した。iPhone 3GSで声紋認証を採用した音声認識機能を搭載したのは日本初だという。

 AIGエジソン生命保険株式会社では2009年より営業社員向けにiPhone 3GSを導入。営業支援システムを利用することで、外出先でも社内電子メールシステムや顧客の契約情報へのアクセスを可能とした。

 今回新たに声紋認証などを用いたログイン方法に変更することで、従来スクリーンタッチ操作で行なっていた時はログイン時に約60回のタッチが必要だったところがタッチ数が4回になり、社内システムへの迅速なアクセス操作が可能になった。

 セキュリティ面についても、社員の録音音声などを利用して本人に「なりすます」ような不正なアクセスがあった際の、誤認の可能性は「100億回アクセスされた場合でもわずか3回以下」だという。さらに、複数回連続して誤まったアクセスが確認された場合には、認証処理を停止する機能を備えているため、本人以外が認証する可能性は「事実上0%」だとしている。

音声認証導入前と導入後のイメージ

 「音声認証」と同時に「音声認識システム」も搭載したことで、社内電子メールの作成・送信、顧客情報の検索、地図検索などの操作についても、従来のスクリーンタッチ操作に代わって、音声での操作が可能となった。

 新機能により大幅な操作性向上・業務効率化を図ることができることから、AIGエジソン生命では、営業支援ツールとしてのiPhone 3GS活用をさらに推進。2010年2月23日現在で約100台を導入済みだが、2010年12月までに全営業社員への追加導入を予定している。

(工藤 ひろえ)

2010/2/24 06:00