ビムーブ、アプリ不要でiPhoneに動画配信できるASPサービス


 ビムーブ株式会社は、法人向けの動画配信ASPサービス「ビムーブVIDEO」で、iPhoneへの動画配信を可能にする追加機能「ビムーブVIDEO for iPhone」をリリースした。

 「ビムーブVIDEO」は、「簡単」「低料金」をセールスポイントにした法人向け動画配信ASPサービス。2008年4月に提供を開始し、2009年12月末時点で130社の導入実績を持つ。利用料金は、初期導入費用5万円、月額費用5万円。

 今回追加されたiPhoneへ動画配信する機能「ビムーブVIDEO for iPhone」は、「ビムーブVIDEO」の標準機能として提供するため、利用に追加料金などは発生しない。

 「ビムーブVIDEO for iPhone」は、Webサイト用に用意したMP4形式の動画ファイルを、iPhoneのWebブラウザSafariで再生可能なファイル形式に変換する追加機能。動画の画面サイズやビットレート値などは管理画面上から設定できる。

 また、「ビムーブVIDEO for iPhone」では、Wi-Fi接続時のみでなく、ソフトバンクモバイルの3G回線接続時も動画再生できるよう、配信する1ファイルの容量を10MBに制限し、10MBを超える場合はファイルを自動分割して配信する機能も備える。

 iPhoneの標準ブラウザ「Safari」は、動画再生エンジンとしてQuickTimeを内蔵しており、PCで動画再生に広く利用されているFlashPlayerやWindows Media Playerには対応していない。このため、YouTubeのようにiPhoneアプリとして提供したり、専用の動画プレーヤーを開発するなどの方法でiPhoneへの動画配信が行われていたが、ビムーブでは、今回の機能追加で、企業はWebサイト用に用意した動画をそのままiPhoneのSafariブラウザ経由で配信可能となるため、配信側のコストや時間を大幅に削減できるとしている。

 すでに導入している例として、株式会社イーゲートが運営する「Cute! girls of town」では「ビムーブVIDEO for iPhone」を利用することで、約600本の動画すべてをiPhoneのSafariで視聴可能としており、同サイトで実際の配信動画を確認することができる。

「ビムーブVIDEO for iPhone」機能の追加により、「ビムーブVIDEO」では簡単な操作でiPhone向けの動画配信が可能になった。視聴ユーザーはアプリ追加などの手間をかけることなく、iPhoneの標準ブラウザSafariだけで再生できる


(工藤 ひろえ)

2010/1/7 06:00