日立、WiMAX/3G対応のMVNO向けハード一体システム基盤


 株式会社日立製作所は、MVNO参入事業者向けソリューション「日立MVNO事業支援サービス」の1つとして、中規模MVNOを対象としたビジネスアプリケーション/フレームワークを搭載したシステム基盤「MVNO向けハード一体型All-In-Oneシステム基盤」を12月16日から販売する。

 日立では、7月よりMVNO事業に必要なプラットフォームを「日立MVNO事業支援サービス」として提供している。今回の「MVNO向けハード一体型All-In-Oneシステム基盤」は、5万人規模の加入者を想定した中規模MVNO向けに、回線登録や開通指示、契約者情報の管理、料金計算などを行うビジネスアプリケーションやフレームワークを備えたシステム基盤。

 システム内容は、MVNE基盤である設備・運用システムや顧客管理・料金計算などの業務支援システムなどを、ブレードサーバーの統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」に搭載したハード一体型のものとなる。ブレードサーバーを追加することでシステム処理能力の拡張にも対応する。日立では、MVNE基盤の開発が不要となるため、低コストかつ短期間での導入が可能になるとしている。通信方式は、WiMAXに加えて3Gにも対応する。日立では詳細は公表していないが、3Gの通信方式はW-CDMA方式と見られる。

 システム基盤の価格は6300万円~。提供時期は2010年3月31日となる。

 

(津田 啓夢)

2009/12/15 06:00