携帯の液晶と操作部を2つのカメラでTVに映す新製品「RN-600W」


ケータイプレゼンター
RN-600W

 株式会社ルモンカは、2つのカメラ内蔵により、携帯電話の液晶画面と操作部を同時にテレビで見せられる「ケータイプレゼンター」シリーズの新製品「RN-600W」を発表、5万9850円で販売開始した。

 従来機種「RN-600」ではカメラモジュールを1基搭載し、液晶画面をテレビに出力する仕様だったが、新製品「RN-600W」はカメラを2基搭載することで、液晶画面と操作部を同時にテレビに出力可能となった。

 ルモンカでは、携帯電話の操作学習や操作のプレゼンテーションなどの用途を想定している。従来モデルの利用者から、画面とボタン操作を同時に見せたいという要望があったことを受けて、2つのカメラ内蔵モデルを開発したという。

 出力インターフェイスはRCAビデオ端子(黄色の端子)で、2台のカメラはそれぞれ1つのRCAビデオ端子で出力する。このため、2台のカメラのビデオ出力を同時に見せるためには、2台のテレビを用意するか、またはルモンカで別売している画面分割機「T-PQS-400ASR」(1万4800円、塚本無線製)が必要となる。

 カメラ1基の「RN-600」は4万7250円で、「RN-600」を購入後に、増設カメラ1万6800円を追加購入して、「RN-600W」と同様に利用することもできる。

 「RN-600W」のカメラ部は約25万画素の1/4 CCD、最大フレームレートは60fps。ケーブル部を除いた重量は112g。サイズは幅70mm×奥行120mmで、高さは取り付けにより変更可能で150~175mm。

 なお、出力はRCAビデオ端子となるため、パソコンの画面に出力するためには、ビデオキャプチャボックスなどの機器を介してアナログのビデオ信号をデジタルに変換する必要がある。また、パソコンを利用せずにパソコン用のデジタルビデオ入力端子を備えたディスプレイに出力するには、別途アップスキャンコンバータが必要となる。

画面分割機を利用することで、2つのカメラの画像を1台のテレビに出力できるパソコンに出力するには、ビデオキャプチャボックスなどが必要。写真の例では、バッファローの「PC-MDVD/U2」を利用している

(工藤 ひろえ)

2009/11/2 06:00