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IIJグローバル、ボーダフォン網のIoT向けSIMを提供

チャイナモバイル網の中国向けソリューションも

 IIJグローバルソリューションズは、英ボーダフォンが提供するIoT向けSIMを、6月1日より国内外で販売する。

 同社が販売するSIMは、北朝鮮などを除くほぼ全世界で通信サービスを提供する。自動車や工作機械など、世界中に輸出される製品に搭載し、一括で管理できる。固定のプライベートIPアドレスを割当可能で、SMSより安価なIP通信によるデバイス管理に対応する。形状はスタンダードSIMのほか、猛暑や寒冷地などでも使用できるロバストSIM、組込型SIM(eSIM)の3種類を用意する。

 料金は英国、ドイツ、スペインなどボーダフォンが直接提供する「エリア1」の国が0.25あたり0.46ユーロ。米国、台湾、サウジアラビアなどが含まれる「エリア2」の国は0.69ユーロとなっている。

 なお、IIJでは2017年度下期より、自社でSIM発行・管理を行う「フルMVNO」のサービスを、国内向けに提供すると発表している。今回のサービスは、海外でIoT向けSIMを利用したいという需要にいち早く応えるためのもので、日本向けの「フルMVNO」サービスとは直接の関係はないとしている。

中国向けのソリューションも

 また、IIJグローバルソリューションズの上海現地法人は、中国キャリアのチャイナモバイルのネットワークを利用した、IoTソリューションも6月1日より提供する。IoTデバイスと回線をセットにした、中国国内向けのソリューションとなる。