本日の一品

プライム会員なら要チェック! コスパに優れた「Fire TV stick」

 9月頃、HDMI接続したテレビ・モニターを通じて動画やゲームなどを楽しめるスティック型デバイス「Fire TV Stick」がAmazonから発表された。同時にプライム会員に向けて同製品が3000円引きになるクーポンも配布。リモコンが付属して4980円、リモコンに音声認識機能が付いたモデルは6480円なので、クーポン利用でそれぞれ1980円、3480円と大変お買い得な価格に。こんなに値下がりするなら試しに買ってみるのもアリだなぁと考えていたら、いつの間にかポチっていた。Amazonおそるべし。

「Fire TV Stick」。音声認識機能付きリモコンが付属するタイプを購入

 「Fire TV Stick」は、テレビなどのHDMIポートに直接接続して利用できる、GoogleのChromecastに似たデバイス。無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n対応)でインターネットにアクセスし、スマートフォンやパソコンを介することなくAmazonビデオストアで購入・レンタルした映像や、プライム会員なら無料の動画配信サービス「Amazonプライム・ビデオ」の動画の再生を行える。対応アプリのインストールも可能で、Hulu、Netflix、ニコニコ動画といったサービスやゲームなど、さまざまなアプリが用意されている。

USBメモリ風の見た目。デュアルコアCPU、1GBのメモリ、8GBのストレージを搭載している

 さっそく手持ちのモニターのHDMIポートに接続しようと思ったが、モニター本体の形状のせいで干渉してしまったので、付属の延長コネクタと別途購入したHDMIケーブルを使って接続。電源はアダプタを接続したmicroUSBケーブル経由で給電する形だ。

microUSBケーブルや電源アダプター、延長用HDMIコネクターも付属。HDMIケーブルは別売
延長コネクターとHDMIケーブル、microUSBケーブルを本体に接続

 電源を入れて、本体とリモコンの接続作業や、無線LANの初回設定を行う。Amazonプライム・ビデオの視聴などに必要なAmazonのアカウント情報は本製品購入時のものが登録済みで、設定する手間がかからないのは楽。なお、本製品購入時に「ギフトの設定」の項目にチェックを入れておけば初期登録は行われない。誰かにプレゼントする場合に利用しよう。

リモコンと本体の接続はボタンを押すだけで完了する
パスワードなどはリモコンで入力。ちょっと面倒
設定が終わると男性キャラが本製品の使い方を解説してくれる

 ひと通り設定が完了すると、「映画」や「TV番組」といったメニューが画面左側に、各メニューのコンテンツが右側に配置されたメイン画面が表示。ぱっと見てすぐ理解できる画面構成は好感がもてる。リモコン操作のレスポンスも良く、動画再生がスムーズで快適な点もうれしい。上位モデルと言える「Amazon Fire TV」と違って4Kコンテンツには非対応だが、そもそも使っているモニターが4Kに対応していないので問題ない。

メイン画面にメニューとコンテンツが並ぶ

 コンテンツをキーワード検索する機能も搭載している。リモコンでカチカチと文字を一文字ずつ入力するのは手間だが、音声認識機能を使えば楽。マイクアイコンが描かれたボタンを押しながら発話すると認識、文字を入力できる仕組みだ。音声認識の精度はけっこう高く、滑舌が悪い自覚のある筆者の発話も難なく認識してくれた。

キーワード検索画面。リモコンのカーソル操作で文字を入力するのは面倒だが……
マイクボタンを押している間にキーワードを発話すると音声入力できる
「ガールズ&パンツァー」も認識・自動変換してくれた。賢い
検索結果画面。AmazonビデオとAmazonプライム・ビデオが若干見分けにくいかも

 ゲームもプレイ可能だが、リモコンだとちょっと違和感がある。快適にプレイするなら、キーボードやゲームコントローラーといった外部機器とBluetooth接続した方が良さそうだ。

シンプルな操作のゲームが多いのでリモコンでもなんとかプレイできるが、やはりゲームは専用コントローラーで遊びたい

 他にもAmazonの「デジタルミュージックストア」で購入した楽曲や音楽配信サービス「Prime Music」の楽曲を流したり、クラウドストレージサービス「Amazon Cloud Drive」内の画像を表示することもできる。動画配信サービスの視聴専用機として活躍してくれる本製品だが、それ以外の機能も充実しており、クーポンで割引されなくてもお買い得と思える一品だ。

製品名販売元購入価格
Fire TV StickAmazon.co.jp3480円(通常価格は6480円)

藤縄優佑