本日の一品

なぞるだけで翻訳できる「ペン型スキャナ」は海外出張で大活躍

 この2~3年、海外で開催される発表会に出席している。といっても英語を流ちょうに話せるワケではなく、カタコト。言葉の壁を乗り越えられないので会場で資料をもらうのだが、それがまたすべて英語なので、内容を把握するのにひと苦労……。「ざっとでいいので書いている内容がわからないかな~」と思っていたら、文字をなぞるだけで翻訳してくれる「ペン型スキャナ」を見つけた。

ペン型スキャナ 400-SCN031

 対応する言語は英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、中国語など、実に28カ国語。Bluetoothでスマートフォンとペアリングして、「WorldPenScan」というアプリから利用する。アプリはiOSとAndroidの両方に対応している。

今回は「翻訳モード」で使用。読み込んだ文章をテキストファイルとして保存できる「データ入力モード」と単語ごとに意味を調べることができる「辞書モード」も搭載している
使用する前にBluetoothで接続して端末とリンクさせる

 文字の読み込みはアプリを「翻訳モード」にして、読み込みたい行の上を端末でなぞっていくだけ。ちゃんと1行をはみ出さずになぞれるよう、端末の読み込み部分にはマークが付いているところが親切。スキャナーが正常に動作している時は青いLEDライトが光る。

読み込み部に三角形のマークが付いているので行をはみ出さずに読み込める
ローラー付きで読み込みがスムーズ

 ややゆっくり目の速度で1行をなぞり終えて端末を持ち上げると、スマートフォンの画面に読み込んだ英文字が表示され、すぐに下の段に日本語の翻訳が表示された。それが実にスピーディー。翻訳は完璧とは言えないが、ほぼほぼ内容がわかるので良しとしよう。

英文は完璧な読み込み。すぐに翻訳する
長文でも行を繋げて表示してくれる

 英語の次はモードを変更して、中国語を読み取れるかどうか試してみた。こちらも完璧ではないが、翻訳の内容はわかる。ちなみに翻訳メニューは左から「朗読機能」「消去」「保存」「SNSやクラウドサービスへのアップロード」だ。朗読機能を使うと読み込んだ言語を音声で発音してくれるので、リスニングや発音の練習ができるのも便利。このペン型スキャナがあれば、発音のCDが付いていない英語のテキストでも、音声で学べると言うワケだ。ビジネスマンだけでなく、学生にもおすすめだ。

どの言語をどの言語に翻訳するか設定して操作する。中国語は繁体字と簡体字の両方が用意されている
一部、ちゃんと読み込まなかった文字があったが、翻訳文では内容が理解できる

 充電はmicroUSBポートから行う。専用ソフトをインストールすると、WindowsやMac OSのパソコンでも利用可能で、パソコン用ソフトではなんと193ヵ国語を読み取れるというからスゴイ!

USBポートから充電できる。付属のCDから専用ソフトをインストールしてパソコンでも利用可能

 以前、パリでフランス語のメニューを出され、ランチプレート的なモノをオーダーしたつもりが肉だけやってきた経験があるが、これからは現地のメニューもコレで読み取れば失敗することはない。海外旅行の強い味方ができた。

製品名販売元購入価格
ペン型スキャナ 400-SCN031サンワサプライ2万2800円

綿谷禎子