本日の一品

睡眠測定が自動化されて使い勝手UPの「UP2」

 なんとなく話題性が下火になってきた感もある活動量計だが、みなさんは活用されているだろうか。筆者が今身につけているのは3機種(そんなに着ける必要は無いのだが)。そのうち、左腕が定位置になっているのがJawboneの「UP2」である。

UP2 by JAWBONE

 今日、データを見ようとしたらファームウェアのアップデート通知が来ていた。アップデートしてみたらなんと、睡眠が自動的に記録されるようになったという! 他社製品と比較して、測定データを元にした豊富な洞察、10日間持つバッテリー、睡眠グラフが3段階表示で、より見やすいなど、いいところは多々ある「UP2」。一方で、睡眠が自動測定ではなかったことや、モード切り替え方法が旧モデルよりも面倒にだったことが大きなネックと感じていただけに、これは朗報。一気にUP2を利用する価値が上がったといっていい。というわけで、これから活動量計を使おうかなと思っている方に、改めて「UP2」の魅力についてご紹介したい。

本体とUSB充電ケーブルのほか、簡単な説明書が同梱されている
USB充電ケーブルは曲がるので、このようにして充電できる

 「UP2」は「UP24」の後継機種で、性能的には上位モデルの「UP3」から心拍センサーを除いた活動量計だ。3軸加速度センサーによって、歩数、消費カロリー、運動、睡眠を自動的に測定し、Bluetoothを通じて専用アプリ「UP」に保存できるほか、アプリではそのほか食事内容や気分も記録できる。食事はデータベースをもっており、外食の方ならすばやく食べた物やカロリーを登録できるようになっている。

細くて軽い

 UP24と比べるとデザインがガラリと代わり、見た目にとてもスリムになった。UP24は手首にあわせてサイズを選ばなくてはいけなかったが、UP2では留め具で調節できるため、手首周りを140mm~190mmまで、1サイズでサポートされている。キーボードの操作時にも邪魔になりにくくなった。生活防水が施されているので、水泳などで水没させるのはNGだが、日常生活ではほとんど外さなくても大丈夫だ。

留め具はリングを通してからフックで固定するというスタイル。ただし、はずれることがあるので要注意

 上位モデルのUP3には、バイオインピーダンスの心拍センサーが搭載されているため、皮膚に密着させる必要がある。しかし、心拍センサーのないUP2は多少ゆるめにしていても問題ない。しかも細身なため、腕時計やスマートウォッチ類との併用がしやすいのもUP2の魅力の1つだ。筆者がもっているのはブラックだが、シルバーあたりなら時計との相性もよさそうだ。

あまり主張しないので、スマートウォッチとの併用にも向いている

 本体に表示部は持たず、青は睡眠モード、オレンジは運動モード、白は通知があることを表すなど、3色のLEDで状態を表示する。ボタン類は一切なく、本体を軽くタップすると電源が入る。これまではLEDがオンになった状態で本体を長押しするとモードが切り替わっていたが、今回それが不要になったため、操作は一切不要になった格好だ。

専用アプリ「UP」。iOS版とAndroid版がある
睡眠サイクルの詳細画面。これは自動測定されたものだが、入浴のために外したことが睡眠と判定された可能性も。グラフを長押しすると具体的な時間を表示する
ファームアップデートで睡眠が自動的に記録されるようになった

 実際、睡眠測定を試してみたが、確かにしっかり記録してくれた。「また今日も押し忘れたよ……」と思うこともなくなり、精神衛生上とてもいい。UPシリーズはもともと眠りの質をチェックするにはおすすめのモデルだと思っていたので、この進化は嬉しい限りである。ただし、他の自動測定モデルと比べると、寝入りの判定が1時間以上前になるなど、まだだいぶ甘いような気はしている。幸い編集は可能だ。このあたり精度があがるとなおうれしい。

当日の活動量の詳細画面
食事の登録画面
手元にないUPを探す機能も備える

 というわけで、UP2は今の腕時計は外したくない、プラスアルファで活動量測定機能を取り入れたいという方や、自分の睡眠状態に興味があるという方におすすめだ。

 ちなみに、上位モデルの「UP3」とどちらにすべきか悩む方は、安静時心拍数が知りたいかどうかで考えるといいだろう。UP3は運動中の心拍数をリアルタイムに表示する機能はもたない。ゆえにそこまで心拍センサーの存在にこだわらなければ、睡眠自動測定対応となったUP2を選ぶ価値があるだろう。

製品名販売元購入価格
UP2Jawbone1万6502円

すずまり