本日の一品

オールディーズなTOOLBOX型ペンケース

 パソコンやタブレット、スマホを持ち歩くようになって、文字入力系もかなりの部分はそれらで間に合うようにはなってきた。しかし、まだまだ鉛筆やボールペンで紙のメモやノートに筆記したい気持ちは強い。

パッと見、ちょっと長めのオールディーズなツールボックスだ

 現場では書き込み時に、後々になって振り返ってもそのときの状況や気持ちが分かるように、モノクロ系の筆記具以外にカラーのマーカーやカラーインクを充填した万年筆などを使って、いろいろなアクセントを付けることも多い。

 そうなってくると単一の筆記具では用は足らず、マルチ機能の筆記具を使ったり、複数の筆記具をペンケースに入れて持ち歩くようになってしまう。筆者はそうしたユーザーの典型例で、日常的に複数の筆記具を携帯しているので、ペンケースは必携アイテムだ。

ペンケースはいろいろコレクションしているが全面金属製は初めてだ

 実際に持っているもの全てを数えたわけではないが、かなり多くのペンケースを所有している。ペンケースを携帯する季節によって、また内容物の数によって、そしてその日に会う人によって変えることも多い。理由はさまざまだが、ペンケースもTPOに合わせて着替えている。

 そんな筆者がひと目で気に入ってしまったペンケースが、ツールボックス型の金属製のペンケースだ。昨今のツールボックスは意外と金属製は少なく、このペンケースのような山型のモノも意外と見かけない。米国のガレージなんかに似合うオールディーズな雰囲気だ。

 素材が金属製ということもあり、内部のペンが外部からダメージを受けることは防御できそうだが、逆に同じカバンに入れた他のものにダメージを与えそうで多少心配だ。また、布や革製のペンケースと異なり、無理やり詰め込んだ時の拡張性も余裕がなさそうで心配である。

釘とかペンチとか、折り畳み定規、金槌などが出てきそうだ
布製のペンケースと比べて心配なのは外部のモノを傷つける可能性と、内部の収納力の余裕がなさそうなことだ

 実際にどの程度の収納力があるのか試してみたところ、ごく標準的な鉛筆なら10本は収納できた。しかし、同じ鉛筆を規則正しく10本入れるユーザは少ないと思うので、もう少しフレキシブルな収納を考えてやってみたところ、やはり、短い定規、ボールペン、シャープペンシル、棒状のUSBメモリ、薄型消しゴム……というくらいが限度のようだ。不規則な形状のコンパスなども、ボールペンを取り出せば収納は可能だった。

実際に鉛筆を蓋が閉まる限度まで入るだけ入れてみた
10本もの鉛筆が収納できたが、鉛筆10本を入れるユーザーはまずいない

 ギリギリ実用範囲といえる程度の収容力だが、発想を変えれば、何を入れるか必要最低限のモノを選び出す訓練にはなるだろう。全てが余裕のある方向に向かおうとする現代において、たまには”本当に必要な物を選び出す”という鍛錬は必要だろう。

一般的な収納はこんなものかも……
大型でなければコンパス系の不規則な形状物も収納可能だった

 しかし、やはり気がかりなのは、ハードで丈夫なツールボックスの装甲だろう。同じ鞄に入れて携帯するときには、テカテカした綺麗なモバイルノートの天板や液晶画面とは直接接触しないような配慮が必要かもしれない。

一緒に鞄に入れて持ち運ぶ他の物に与えるダメージには気をつけたい

 一方で、このツールボックス型のペンケースの外装が擦れたり、一部の塗装が剥げてきたりするのもぜひ見てみたいという気持ちになってしまう。内容物には筆記具だけではなく、小さなドライバーやカッターなども似合うのかもしれない。いろいろ考えているとなかなか楽しく、やはりペンケースを超えたツールボックスなのかもしれない。

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ゼロ・ハリ