本日の一品

年末大掃除に、かしこい!かわいい!助っ人「ルンバ」

 毎年憂鬱になる大掃除の時期だ。面倒だけれど長年染み付いた習慣からか、やらないのも気持ち悪くて年を越せない気分になる。少しでも負担を減らすため、実力未知数で少々不安ではあるものの、ロボット掃除機「Roomba(ルンバ)」に助けてもらおうと思った。

iRobot「Roomba 622」。私の代わりに頑張るんだぞ

 説明不要かもしれないが、ルンバは自動で床面を掃除してくれるロボットで、数十にも及ぶ各種センサーで室内の状況を判断・分析しながら部屋の隅々まで掃除してくれる、というもの。「オートバーチャルウォール」を設置することでルンバに進入させたくない場所を設定できたり、集中して掃除してもらいたい場所を設定できたりと、お役立ち機能が満載だ。

 ルンバはフラッグシップモデルの800シリーズから廉価モデルの600シリーズなど、幅広くラインアップされている。今回は基本的な機能を押さえた「622」というモデルを選択した。

オートバーチャルウォールは赤外線によってルンバの進入を制限できる
622は本体の他にリモコンやオートバーチャルウォール、充電用のホームベースなどが付属

 まずはホームベースにルンバをセットして充電し、完了したら本体上部の「CLEAN」ボタンを押すだけで動き始める。一般的な掃除機程度の騒音を出しながら掃除し、壁やテーブルの脚などにガッツンガッツンぶつかりながらその度に進路を調整。ちょっとルンバや家具が傷つかないか心配になったが、前面に設置されたバンパーのおかげで傷つけにくいようになっており、問題はなさそう。

充電中はルンバのボタン部分がオレンジ色に光る。上部の「CLEAN」ボタンを押すだけで掃除開始
付属のクッションラバーをバンパー下部に貼れば、より衝撃を緩和できる

 吸引力はそこまで強い感じはしないが、何度も繰り返し同じ場所を掃除してくれるので、想像よりキレイになった印象だ。少々の段差は乗り越えるし、玄関などの落差のある段差は回避しようと動いたり、掃除が終われば自動でホームベースに戻ってくれるなど、見ていて賢いなぁと改めて感心する。

 稀に段差を避けずに落下してしまうことがあるのはご愛嬌。頑張ってるんだけれど、どこか抜けているあたりが、なんとなくペットを思わせて愛着が湧く。世間でよく「かわいい」と言われている理由を実感できた気がする。

進路を調整しながら椅子などの下も掃除してくれる。賢い!
たまーに落下しているルンバ。こういうところにオートバーチャルウォールを設置しておくといいのだろう
ルンバにGoProを取り付けて掃除の様子を撮影してみた
【ルンバ視点の掃除動画】

 ただし、細めのLANケーブルなどを床に這わせているとほぼ確実に巻き込むという点は、気を付けたいところ。太めの電源ケーブルなら巻き込まないが、ルンバの掃除に邪魔になるものはあらかじめ整理しておかないと余計な仕事が増えそうだ。

 ルンバのために部屋を片付けなきゃいけなくなるのは、どうなんだと思うところは確かにある。でも大掃除もきちんとやってくれたし、ルンバもかわいいし、まぁいいか……。ルンバが何かやらかしたら、整理整頓をちゃんとしろということなのかもしれない。

製品名製造元購入場所購入価格
Roomba 622アイロボットAmazon.co.jp4万325円

藤縄優佑