本日の一品
ジャンプやドリフトも自由自在! スマホで制御する「Ollie」
(2014/12/4 06:00)
昨年末に話題を呼んだ、ボール型ロボット「Sphero(スフィロ)」。スマホアプリをコントローラーにして、自由に操作できるラジコンボールだ。先日、その弟分となる新製品「Ollie(オリー)」が発売されたので、さっそく遊んでみた。
スマホで操縦できる点はSpheroと同様だが、大きく変わったのはその形状。Spheroは球体型だったが、Ollieは円筒状で、大きな車輪が左右に備わる。このフォルムチェンジによって、秒速6mのトップスピードと繊細なハンドリング操作を実現している。Spheroのかわいらしいたたずまいが好きだった著者は、少しだけ残念だが、それだけにOllie独自の新機能に期待したいところだ。
パッケージを開けると、中にはOllie本体と付属のヌビータイヤ、ハブキャップ、充電用のUSBケーブルが入っている。Spheroは非接触充電だったが、Ollieは本体にケーブルを差して充電する仕様に変更となった。
まずは本体を充電。フル充電をすると半径30mの範囲を約1時間走行可能になる。
充電が完了したので、さっそくiPhoneで専用アプリ「Ollie」を起動して本体とペアリングしてみる。Ollieのペアリングは、Bluetoothをオンにしたスマホを近づけるだけで完了するため、とても簡単だ。なお、専用アプリはAndroid版もリリースされており、そちらも同様の方法でペアリングできる。
ペアリングが完了したらOllieを地面に置き、光っているロゴの部分を自分の方向に向ける。あとは画面のジョイスティックをスワイプすれば、Ollieが走り出す。
遊び始めて数分の間は、急加速するOllieのスピードに付いていけず、何度も壁に激突させてしまった。「むむ、これはかなり操作が難しいのでは……」と思っていると、どうやら設定画面で加速度やスピードの調整を行えるようだ。秒速6mの疾走感を楽しむのは操作に慣れるまでお預けにして、まずは速度を落として楽しむことにした。
徐々に操作に慣れてくると、小回りを効かせたハンドリングが楽しくなってくる。Spheroは球体型だったため、シビアなハンドリングが要求されることが多かったが、Ollieの場合は障害物を縫うように走行することも容易にできる。
Ollieには、通常走行以外にも、高速スピンやフリップなどの多彩なトリックが用意されている。これらの技は、スマホを横向きに倒すと表示される「トリックモード」の画面から実行可能だ。数あるトリックの中でも、筆者が特に気に入っているのは「CRAZY OLLIE」。Ollieが激しく飛び跳ねながら走行する様が生き物のようでカワイイ。
付属のタイヤを外して走行すると、ホイールのグリップ力が弱い分、床を滑るように走っていく。この状態で急旋回をすると、ドリフトを簡単にキメられて爽快だ。
なお、本体は頑丈なポリカーボネート素材でできているため、多少の衝撃は問題ない。ただし防水には対応しておらず、USBケーブルを接続する部分もむき出しのため、屋外で遊ぶ際には注意が必要だ。速度を落としてゆっくり走らせる遊び方もあるが、危険のない広いスペースで思い切り走らせるのがやはり楽しい。とはいえ、頻繁にくぶつけてしまうことになるのだが、小さなキズや汚れは、あまり気にしないことだ。
Spheroに比べて動きが安定しており、繊細なドライビングとハイスピードな走行を楽しめるOllie。現時点の対応アプリは、通常走行用の「Ollie」のほかに、画面に描いた軌道で走行する「ドロー&ドライブ」、Ollieの動きを簡単にプログラミングできる「MacroLab」、BASIC言語で本格的なプログラミングを楽しめる「orbBASIC」の3つが用意されている。Spheroはデベロッパー向けにAPIを公開されており、様々なコントロールアプリのほか、果てはSpheroをコントローラーにするシューティングゲームまで、サードパーティーが自由にアプリをリリースできた。Ollieも今後のアプリが充実していくことを期待したい。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
---|---|---|
Ollie(オリー) | Orbit | 1万2800円 |