本日の一品
ずっしりとした重厚感、3デバイス切替対応のワイヤレスキーボード
(2014/10/29 06:00)
PCも使うが同時にスマートフォンやタブレットでもガンガンキー入力したい、というユーザーに強力にプッシュしたいのが、今回紹介するロジクールのワイヤレスキーボード「K480」だ。
K480は、単4電池2本で動作するBluetooth対応のワイヤレスキーボード。PCはもちろんのこと、AndroidでもiOSでも利用できるので、モバイル向けのキーボードと言うこともできるけれど、実際のところ持ち運びを意識した“モバイル向け”ではないことに注意しておきたい。なぜなら、とにかく“重い”からだ。
自宅に届いた時の段ボールの大きさから、すでにただ者ではない雰囲気をかもし出していたのだが、製品を取り出してみると、ちょっとしたノートPCのような厚みと重量が両手を襲う。一般的なPC用のフルサイズキーボードより確実に重い。スペックシート上でも815gで、Windows 8.1タブレットのSurface Pro 3(800g)より重いのだ。
手にした瞬間、きっとスマートフォンやタブレットと一緒に持ち歩こうとは思わなくなるだろう。しかし、この重さにはきちんとした理由がある。キーボード前方に設けられたスリット部分にスマートフォンやタブレットを立てかけて使える仕組みになっているのだ。キーボード自体に重さがあるため、わりと重量のある大きなタブレットを立てかけてもひっくり返ったりしないというわけ。
試しに12インチのSurface Pro 3と一緒に使ってみたところ、横置きでは幅が合わずに傾いてしまったものの、立てかけることはできた。縦置きにすれば全く問題なく使える。K480とSurface Pro 3は同じくらいの重さなのに、不安定さはまるでなし。
当然ながら、iPhone 5やiPhone 6、そして5インチのAndroidスマートフォンなんかを3台並べて立てかけてもOK。スリットの横幅(実測約273mm)や溝の幅(実測約13mm)は広めなので、10インチクラスほどのタブレットでも横置きで使えるし、比較的厚みのある端末も余裕で立てかけられる。
で、K480のもう1つの特徴が、最大3台までのデバイスとペアリングし、キーボード左上にあるダイヤルでコリコリっと操作対象を切り替えられること。最初に好きなダイヤル位置に合わせてからキーボード右上に設けられたボタンの長押しでペアリング操作を行うことで、そのダイヤル位置ごとにペアリング相手を記憶しておける。
たとえばダイヤルの“1”はiPhoneに、“2”はAndroidスマートフォンに、“3”はPCに、という感じで割り当てて、必要に応じて操作対象を切り替えながら使えるわけだが、切り替えてからキー入力が実際に可能になるまでのタイムラグは、iPhone 6でもAndroidでもPCでも、わずか1秒か2秒程度。ストレスなくマルチプラットフォームで活躍してくれる。
キートップのサイズ自体がフルサイズキーボードよりやや小さめで、角丸になっていることもあり、慣れないとちょっぴり押しにくさを感じないこともない。けれど、どっしりと安定しているうえに、キーストロークはやや深めにしっかり押せる感触で、実際の入力ミスは少なめ。このあたりは薄型、軽量をウリにしているモバイル向けキーボードとは格の違う扱いやすさになっている気がする。
しかも、その割に値段はリーズナブルだ。3つのデバイスをサクサク切り替えながら使えることを考えると、特にスマートフォンアプリ開発者にはぴったりのキーボードなのかも。
製品名 | 販売元 | 購入場所 | 購入価格 |
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Bluetooth Multi-Device Keyboard K480 | ロジクール | Amazon.co.jp | 3590円 |