本日の一品
出張先でも自宅でも 802.11ac対応のWi-Fiルーター
(2014/5/8 06:00)
先日めずらしく泊まりの出張があった。もちろんパソコンは持って行ったし、インターネットにつながないと仕事ができないのでインターネットにつながるホテルに宿泊したのだが、部屋には有線LANがひと口あるだけだった。筆者はMacBook Airを使っているので無線LANか、有線LANアダプターを用意しないとどこにもつなげられないのだった。もちろんそのことは事前にわかっていたのでUSB接続の有線LANアダプターは持って行くつもりでいた。今回はさらに、スマートフォンもつなぎたいと思い、Wi-Fiルーターを購入することに。
各社から「ホテルルーター」などの名前でいろいろな機種が出ており迷ったのだが、今年1月に正式承認されたIEEE802.11acに対応したNECアクセステクニカの「PA-W500P」を購入した。
選んだ理由は2つだ。まず、ケーブルの類が全て同梱されているということ。LANケーブルやmicoroUSBケーブルはそれぞれ持っているのだが、このWi-Fiルーター用の持ち出し袋を用意し、本体と常にセットにしておくことで、ケーブル類の持ち忘れを防ごうと考えたからだ。幸い、このルーターには布袋が同梱されていた。
もう1つの理由は、このWi-Fiルーターを使えば自宅の無線LAN環境を5GHz化できるだろうと思ったからだ。ケータイ Watchの読者の方ならご存じだと思うが、無線LANでよく使われる2.4GHzの電波帯域は、Bluetooth対応機器などにも使われている上、電子レンジで使われる2.45GHzにも近く、さらに今ではそこら中に無線LAN機器があるため空きチャネルがないことも少なくない。実際筆者宅でも2.4GHz帯域は隣近所を含め30以上のアクセスポイントが見つかるほどだ。しかし5GHz帯なら、今のところ全く見当たらない。
出張先のホテルでは、そもそも有線LANの回線が混み合っているようで夜にはうまく接続できないこともあったのだが、パソコンとスマートフォンを部屋の中のどこでも使う事ができて快適だった。
帰宅して自宅のダイヤルアップルーターに接続して5GHzモードでつないでみたところ、802.11acに対応しているスマートフォンでは転送速度が上がった。パソコンは802.11nでの接続になるからかさすがにダイヤルアップルーターに直接接続するよりは転送速度が落ちるようだ。そこで、今まで電波の届きにくかった場所にこのWi-Fiルーターを置いて使う事にした。
筆者はMacとiPhoneを利用しているので、ルーターとの接続はWPAのパスフレーズを入力し実行したが、WindowsやAndroidの場合は「らくらくスタートボタン」やQRコード、NFCを使った接続設定など、いろいろな方法が選べるようだ(iOS端末もQRコードによる設定は可能だが、専用のアプリが必要)。
筆者宅では使う予定はないが、Wi-Fiの子機になるモードや公衆無線LANから有線LANに変換するモードなどもあって、持ち歩きでも自宅でも様々な使い方ができる。後々ダイヤルアップルーターを802.11ac対応のものに買い換えることになるだろうから、その時は子機になるモードを使って有線LANのみ対応の機器、例えばプリンターなどを家のネットワークに接続することもできるだろう。単なる「出張用ルーター」としてだけではなく、「つぶしの利くガジェット」としておすすめの一台だ。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
---|---|---|
PA-W500P | NECアクセステクニカ | 5800円 |