本日の一品

サイクリング中、歩行者に気づいてもらいたい「Viva きづきベル」

「Viva きづきベル」

 サイクリングが趣味の筆者。休日になると、愛車(自転車)に乗って川沿いのサイクリングロードや田舎道を走っている。毎週2回ほど自転車でサイクリングしていると、どうしても「危険だなあ」という場面に出くわすことがある。その一つが、歩行者やほかの自転車との接触だ。自転車は軽車両に属するため、原則としては車道の左端を走る。特に筆者が乗っている「スポーツバイク」というカテゴリの自転車であれば、スピードも出やすいのでなおさらだ。

 しかしながら中には交通量が多い、狭いなどの理由で車道が危険なため「自転車走行可能歩道(=通称:自歩道)」を走ることもある。また、サイクリングロードを走ることも多い。その際に歩行者に向かって自転車のベルを使う人もいるようだが、これは全くもって間違い。ベルは止むを得ない場合に警告として鳴らすもので、歩行者に気づいて欲しい旨で鳴らすものではないからだ。

 声をかけてあげられれば良いが、風が強い日などはどうしても声が届きにくくなるのか、気づいてもらえないこともあった。そんなとき「自転車に鈴を付けるのはどうだろう」と考えた。自転車で走っていると、「チリンチリン」と小気味よい鈴の音がして、自分の存在を周りに知らせることができるようになった。音が高いため、声をかけるより相手にも聞こえやすいようである。しかしながら、弊害も生まれてしまった。常に「チリンチリン」と鳴っているので、運転している私自身にとってうるさいのだ。

 そこで試してみたのが「Viva きづきベル」というもの。このベルは、車道など路面状態が良い場所を走る場合は音がせず、歩道に上がる段差、または路面状態が悪くなるとその振動で音が鳴るという極めてシンプルな仕組みである。作り自体は、登山者がクマを避けるための「熊鈴」とほぼ同じ。少々大きなベルに紐をつけているだけのアイテムなのだ。

造りは至って普通のベルである

 とはいえ、さすが自転車用品である。フレームにキズをつけにくいコットン製のベルトと、ボタンにより太さを調整できるようになっている。実際にハンドル部分に装着して走ってみた。鈴よりも若干大きな音になり、「自転車はここですよ~」と、さりげなく自己主張してくれる。これであれば、多少なりとも接触事故防止に寄与するのではないかと思う。

ハンドル部につけたところ、予想以上に鳴るようになってしまったため、取り付ける場所を考える必要がでてきた

 ハンドル部に取り付けると、わりと頻繁に鳴ってしまうのだが、サドル部に装着してみたところ、程よい感じに鳴るようになった。単独でサイクリングをする際は、サドル部に取り付けるようにしている。もう少し鳴って欲しいと思う場面では、車体を軽く横に振ることで鳴ってくれるので、それはそれでヨシとしている。楽しいサイクリングで、事故の確率を少しでも減らしてくれるアイテムとしていかがだろうか。

結局サドルの下につけることで、安定したのだった
製品名購入場所購入価格
Viva きづきベルAmazon.co.jp1268円

布施繁樹