本日の一品
遊べるふろしき「福すけ」が楽しい
(2014/4/30 06:00)
江戸時代には既に実用期を迎えていた「折り紙」と「ふろしき」が2人のデザイナーのコラボレーションによって「折り紙ふろしき」という楽しいハイブリッド商品として誕生した。
平成の現在でも、ふろしきは自分の身の回りのものを包んで遠方に運んだり、大事なお届け物をパッケージングしたりする日本伝統の携帯ツールだ。ふろしきメーカーのWebサイトなどを見ると、ふろしきには最小の1辺45cmのモノ(中幅)から、布団なども包むことが出来る1辺238cmの「七福」と呼ばれる巨大サイズまで、10種類のサイズが存在するようだ。
「折り紙ふろしき」の「福すけ」は、多くの現代人が使っている一般的な風呂敷サイズ(1辺68cmの“二幅”)よりひと回り小振りな、1辺50センチの“一尺三寸幅”と呼ばれるサイズだ。
少しサイズが小さいので包装する対象物もある程度は制限されるが、主な用途としては、金封包みやお弁当包み等が適しているようだ。サイズは小振りだが、その分取り回しは簡単で、商品の副題の通り、ふろしきを折り紙として使っていろいろ楽しむこともできる。
全面に印刷された絵柄をうまく利用して折り紙として楽しめるのは、商品タイトルの「福すけ」「おかめ」そして、日の丸の「せんす」の3種類だ。折り紙が得意な人ならきわめて簡単な折り方かもしれないが、筆者は少し手こずってしまった。
移動線と谷折り、山折りを順序良く解説したパッケージに印刷された解説を見ながら行えばそれほどのミスもないだろう。また、パッケージに印刷されたQRコードをたどっていけば、販売会社の提供する“折り紙ムービー”を見ることもできる。
奈良時代に始まったふろしきは、それから1300年近く経った現代でも変わらず継承されている。実用品としてモノを包装して持ち運ぶという機能を残したまま、平成の今も、贈答品やインテリアとしての機能を兼ね備えた新しい商品として多用されている。
筆者は、試しに小さな菓子箱を包んでみたが、少し慣れればきわめて簡単だ。ありきたりなタブレットケースが多い昨今、しばらくは筆者愛用の8インチタブレットの専用ケースにしようと考えている。折り紙ふろしきには、筆者の購入した「福すけ」以外に、「ししまい」「まねき猫」「七福神」がある。いずれもサイズは一尺三寸幅(一辺50cm)で、モバイルPCでやタブレットには最適サイズだ。
製品名 | 販売場所 | 価格 |
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折り紙ふろしき「福すけ」 | 銀座ハンズ | 1200円 |