本日の一品
急速充電対応スマホには「充電万能」対応ケーブル
(2014/2/6 06:00)
その昔登場したUSBポートは最大で500mAhの容量だったが、年々パワフルになってくるスマートフォンは電池容量も強化され、500mAhでは充電にかなりの時間がかかってしまうようになった。
iPhoneやiPadなどは、すでに世の中に存在するパソコンなどの標準的なUSB給電をあてにせず、自ら専用USB/ACアダプターを本体商品出荷時に標準添付し始めた。Android系のスマホもその点は同様で。昨今は大容量のUSB/ACアダプターも登場し、充電アダプターやケーブルは一大市場に育ってきている。
しかし、大容量USB/ACアダプターを使っても、充電ケーブルがお粗末ではただのスロー(通常)充電となってしまい、充電がなかなか終わらないという結果になる。
昨今はスマホのほとんどが対応していると思われるが、大事なことは、まず自分のスマホが急速充電に対応していること、そして、十分な給電容量のあるUSB/ACアダプターやUSBモバイル電源があること。そして最後は、それら2つを互いに確実に接続できるUSBケーブルの存在だ。
秋葉原の裏通りなどを歩くと安価なUSBケーブルに巡り会うことがあるだろう。スマホ用のUSBケーブルには、ファイル交換などのパソコンとのデータ通信と充電を同時に行える一般的なUSBケーブルと、昨今、急激に登場してきた急速充電専用USBケーブルの2種類がある。
一般的に専用充電器が付属しないスマホなどでは、充電とパソコンとのデータ交換の両方ができる一般的なUSBケーブルが付属しているはずだ。
今回ご紹介する「充電万能 for XPERIA」は、時と場合によって、“急速充電”か“スロー(通常)充電+データ通信”のいずれかの方式を、ユーザーが臨機応変にスイッチによって選択できるきわめて便利な第3のUSBケーブルだ。
それほどインテリジェントではないUSBのデータ交換や充電の仕組みだが、それなりに細かな運用を行っている。一般的に、スマホ側がUSBケーブルの一部であるデータラインで充電器側と通信を行い、充電器の給電能力に合わせてスロー(通常)充電か、急速充電かのモード切り替えを行っている。
充電器側に対して、スマホ側が急速充電に対応できることを知らせるのに、きわめてシンプルな方法としては“2本のデータラインをショートさせる”という方法がある。しかし、単純にショートさせてしまったのでは、今度はパソコンとのデータ通信ができなくなってしまうので、ショートとオープンをスイッチにより切り替えできるように工夫したのが「充電万能 for XPERIA」だ。
この切り替えスイッチがなければ、急速充電用にデータラインを常時ショートさせた充電専用USBケーブルと、データ通信+スロー(通常)充電用のUSBケーブルの2本を持たなければならないかもしれない。スロー(通常)充電でも良いが、パソコンのUSBポートから充電だけしたい時にも、一般的なUSBケーブルを使用すると、必要もないのに、スマホを認識してしまうといううっとおしさがつきまとう。
さて早速、XPERIAではない、急速充電対応済みの筆者のスマホであるLG社の「G Flex」で「充電万能 for XPERIA」を使ってみた。USB/ACアダプターは、その名前に恥じないトータルで5.1Aの大容量電流供給出来る「充電大王」だ。
まずは、切り替えスイッチを“PC充電”側に倒して充電してみると、一般的なUSBケーブルを使って行うPC充電の時と同じ「スロー充電中・・・」と表示され、スマホの画面上にデータ通信可能なアイコンが登場した。いったんG Flexスマホから「充電万能 for XPERIA」のケーブルを抜き取って、今度は切り替えスイッチを“ACアダプタ充電”側に切り替えて再度接続してみると、スマホ側の画面には何もメッセージもアイコンも表示されず、静かに急速充電モードになった。
最後に、筆者のデスクトップパソコンのUSBポートに“ACアダプタ充電”で接続してみたところ、接続先はパソコンであってACアダプターではないのに、すんなりと“急速充電モード”で充電が始まった。これを見てわかるように、充電する相手がACアダプターなのかパソコンなのかは関係なく、「充電万能 for XPERIA」の切り替えスイッチをどちらに切り替えるかで充電モードは決定されている。
なので、「充電万能 for XPERIA」を使えば、大電流容量を供給している昨今のパソコンのUSBポートなら、急速充電が可能なのだ。オマケに「充電万能 for XPERIA」のスイッチを“ACアダプタ充電”側に切り替えて充電すれば、必要がないのに、パソコンがスマホを勝手に認識してしまって同期が始まるとか、アプリが起動するといった“大きなお世話”も焼かれずに済む。
たった一本で、「スロー(通常)充電+データ通信」と「急速充電」の2通りの使い方が可能な「充電万能 for XPERIA」は、XPERIAではなくても急速充電できる。Androidスマホユーザーなら、1本は備えておきたい一品だ。
製品名 | 購入場所 | 価格 |
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