本日の一品

洗濯干しが楽になるハンガー「いちどにありがとう」

 今年の冬は寒い。寒いので早く洗濯物を干したいし、かたやスマートフォンがますます手放せなくなった昨今、スマートフォンを見ながらでも片手で洗濯干しを素早く行いたい。そんなニーズに応える一品を探していたら、「いちどにありがとう」という名の、ギミック満載の変わった洗濯干し向けハンガーを見つけた。従来のそれと違う新機能を搭載したことから、グッドデザイン賞を受賞した一品だ。

「いちどにありがとう」はパッケージからこだわりが感じられる
ギミック豊富なので説明書も付属

 「いちどにありがとう」は、洗濯ばさみと、それがかかっている折り畳み型本体枠が凝っている。「ありがとうCLIP」という名がついている洗濯ばさみは、洗濯物を握ったうえで、親指と人差し指で洗濯ばさみを深く挟むと、洗濯ばさみが挟まる仕組み。ありがとうCLIPは力がなくても開け閉めができるが、各洗濯ばさみの奥には滑り止め樹脂があり外れにくくなっている。ちょっとコツが必要なことから、基本操作でも最初は慣れが必要だ。

 外すときは、本体の枠の上部に開放バーがあり、このバーを握ると1列一度に外すことができるほか、各洗濯ばさみの上部を握ることで個別に洗濯物をとることもできる。本体は使い終わったらコンパクトに畳むことができる。

 一般の洗濯干しハンガーは室内のカーテンレールに取り付ける際にはどうしてもスペースの狭さから斜めになってしまうが、上部にも好きな傾きに調節できる仕組み「ありがとBELT」があるため、こうした状況でも斜めにならずに干すことができる。また物干し竿にかけるクリップの部分も、上からかけた後にそれをシリコン樹脂で固定する「ありがとBAND」があり、やや強風のときも安心だ。

独自の洗濯ばさみ「ありがとうCLIP」
独自のクリップ「ありがとBELT」と「ありがとBAND」

 それなりに値は張るが、洗濯ばさみにも寿命の長いプラスチックを採用しているようだ。パッケージも下手なスマートフォンのそれよりもしっかりしていて、外国住みの人が外国までもって運ぶこともできる。特殊な洗濯ばさみを採用しているが、オプションでありがとうCLIPだけも販売しており、万が一クリップだけが破損してしまっても安心だ。ただ…やはり値段はそれなりにするし、ギミックが変わっているので、実際使ってみてから買うのが望ましい。多くのリアル店舗で展示されてほしいと思う。

製品名製造元購入価格
いちどにありがとう32IMAGE CRAFT4500円

山谷 剛史