本日の一品

ポスター貼りなどに便利、レーザー水準器「Quigo 2」

「Quigo 2」にはスタンドが付属し、自立やパイプなどに取り付け可能

 スマートフォンを使いこなしている人なら、水平を図るのに昔ながらの水準器なんてものを使わず、水準器になるスマートフォンアプリを起動して、さっと水平を確認しているかもしれない。しかもiPhone 4以降ならば、裏側や側面がフラットで、まるで水準器に使ってくれ言わんばかりの形状。筆者自身も、机のセッティングや棚吊りなどでお世話になったこともある。

 ところが、壁にポスターを貼ったり、掛け時計を取り付けるなどの目的で水平や垂直を出すためには、スマートフォンとアプリでは対応しにくく、別の道具が必要になってくる。一応、そのためのアプリもあるが、カメラに写った映像に水平線を描くものなので、一人で調整しながら水平を追い込んでいくのはかなり面倒だ。

 そこで、ここは電気製品で解決しようということで、見つけたのがレーザー水準器。その名のとおりレーザー光線の線を壁などに照らし出し、照射された赤線に沿って貼ればきちんと水平や垂直が出るというものだ。

 もともと建築現場などで墨出し(基準線の書き込み)をする際、手軽に水平を示すための道具だったようだが、最近では買いやすい値段のDIY用機種が登場している。いくつか機種があり、筆者が購入したのはボッシュの「Quigo 2」だ。

 使い方はとてもシンプルで、“ほぼ水平”な場所に本体を設置して、電源スイッチを兼ねたシャッターを開くと、水平と垂直を示すレーザー光線が照射される。たったこれだけ。

 “ほぼ水平”でも問題ないのは、「Quigo 2」の中に自動的に水平を出す機能があるため。仕組みは単純で、ボディの中のレーザー光を発するユニットが上からぶら下がっており、地球の引力によって水平が出てしまうというわけだ。

 筆者が「Quigo 2」を最初に使った場所は、壁への金具の設置。取り付ける金具の上下の位置を揃えたかったので、垂直の線に添って取り付けた。「Quigo 2」がなければ、垂らした糸の先にオモリを付けて垂直線を出すということをするが、垂直の線を出すのはかなり面倒で難しい作業。それが壁に照射された赤い線に沿って配置すればよく、簡単だった。

 他のレーザー水準器では水平と垂直の線を切り替えて出すものもあるが、「Quigo 2」は同時に十字で照射する。使い道としては、室内よりも水平や垂直の基準がない屋外が有効。杭に看板を取り付けたり、ガーデニングで棚を作ったりする場合に重宝する。その場合は明るい昼間ではレーザーの光でも見えにくいため、使う場合は薄暗くなってからか、夜に限られるのが難点だ。

 「Quigo 2」本体の固定は、三脚穴のほか、パイプ等に固定できるクリップスタンドが付属していて、設置場所を選ばない。しかも、本体は65mmの立方体とコンパクトで、持ち運びも簡単。携帯して使う……ということはなかなかないと思うが、持ち運ぶ際もどこかに保管しておく際も便利。色もカタチも悪くないので、普段は棚に飾っておいても良いかもしれない。

お中元のクッキーのような、スチールのケースに入っている
ケースの大きさに対して、本体はとても小さい
本体は65mm角。シルバーのシャッターを開けると電源が入り、動作する
三脚穴があるので、既存の三脚等に取り付け可能だ
十字にレーザー光を照らす。照射範囲を広げる場合は本体を離せばよいというシンプルさ
壁に垂直方向に取り付けたい場合に有効。距離によっては天井まで照らせる
製品名製造元購入価格
Quigo 2ボッシュ8800円

江須田