本日の一品

スント・ヴェクターのストラップをミリタリータイプに交換

「SUUNTO VECTOR ミリタリーウレタンストラップ」
パッケージの中身。予備のピンとネジも同梱されている

 方位計や気圧による高度計などを搭載した、アウトドアウォッチとして人気のモデルにスントの「ヴェクター」(Vector)シリーズがある。大きな液晶に大きく数字を表示するデザインが特徴で、方位を示すための円周状の液晶表示が秒の表示も兼ねるなど、ユニークな面も備える。液晶の白と黒を反転させた「ヴェクター・ブラック」シリーズのほか、最近ではボディの一部をピンクやパープル、白などにしたカラーもラインナップされている。

 防水性能はそれほどではないものの、デジタル腕時計ということでとにかく軽いのもスントの腕時計のポイント。加えて、背面には電池のフタが設けられており、自分で電池を交換できるようになっている。電池だけでなく各モデルの交換用ストラップも用意されており、本体以外は自分で自由に交換・補修できるのがありがたい。

 スントの多くのモデルが採用するウレタンストラップは、特にヴェクターでは厚みがそれほどでもなく、毎日使っていると擦れて鈍いツヤが出始めたり、ベルトをまとめるベルトループが切れたりすることもある。スントを取り扱っている大型の時計店・アウトドアショップではこうした交換パーツも店頭で購入できる場合が多く、また価格もそれほど高くないので、ありがたい次第である。

 筆者はヴェクター・ブラックというモデルを使っているが、電池が少なくなっているという警告表示が出たため、電池キットを購入しに店頭を訪れた。そこで見つけてしまったのが今回紹介する「SUUNTO VECTOR ミリタリーウレタンストラップ」である。

 スントが製品名に“ミリタリー”と付ける場合、大抵は黒いモデルなのだが、これも同じで、標準のストラップはバックルの金具が銀色になっているところが、このミリタリーウレタンストラップでは黒色になっている。

 デザインや厚み、そのほかすべて同じなので、バックルの色しか変更点がないというのが実際なのだが、バックルは手首の内側で目立つパーツなので、ここが黒に統一されることで全体の印象はグッと引き締まったものになる。特にヴェクター・ブラックのように黒を基調としたモデルとの相性は非常に良いと感じた。

 人に気付かれるほどの変化ではないかもしれないが、何かの拍子にベルトを交換するというのなら、価格が同じでバックルが黒のこのバージョンを検討してもいいかもしれない。

 ちなみにスントのヴェクターには、ベルクロで装着する「ファブリックストラップ」というアクセサリーも純正品で用意されている。このストラップは標準採用したモデルがないオプション専用アイテムで、マウンテンジャケットの上から装着する場合などに便利なアイテムだ。雰囲気を変えたい場合にも使えるだろう。

スント「ヴェクター・ブラック」。写真のストラップは標準のまま
標準のウレタンストラップ(左)と、ミリタリーウレタンストラップ(右)。経年劣化で差が出ているが、デザインや色、表面処理などは基本的に同じ
腕に装着してみたところ。これは標準のウレタンストラップ
こちらはミリタリーウレタンストラップ
わずかな違いだが黒に統一されて引き締まった印象に
製品名製造元購入価格
SUUNTO VECTOR ミリタリーウレタンストラップスント2700円

太田 亮三