本日の一品
基地局を自宅に設置……ただしミニチュア
(2013/4/4 06:00)
ケータイを使っていると、気になってしまうのが基地局。その道を極めた人ならば基地局のアンテナを見ただけで事業者や通信方式がわかってしまうらしい。
一般の人は、基地局のアンテナを見てもなんとも思わないかもしれないが、ケータイに詳しくなれば近くに基地局があるとうれしくなるものだ。電波も強くなり、昔ならば通話が良好に、最近であれば通信速度が少し早くなるかもしれないといった期待を抱いてしまう。
そんなケータイにとって切っても切れない基地局(のアンテナ設備)のミニチュアが登場した。トミーテックの“ジオコレ”シリーズの1アイテム「電波塔B~携帯電話アンテナ」として登場したもので、要は鉄道模型などジオラマ製作のためのアイテムの1つだ。
これは鉄道模型の規格「Nゲージ」に合わせたものなので、1/150スケール(実物の150分の1のサイズ)だ。製品の完成時の高さが筆者測定で183mmなので、150倍すればおよそ27.5mの鉄塔に相当する。基地局のアンテナはなぜか5本で、鉄塔の鉄骨も若干太いように感じるが、雰囲気を損なわない限りで簡略化し模型化しているのだと思われる。
キットにはシールが入っており、基地局に好みの銘板を貼り付けることができる。既存の事業者名を勝手に使うわけにはいかないが、携帯電話事業者らしいシールとして“U-PHONE”というのがあり、それらしいネーミングに仕上げた苦労が想像できる。
本製品は、買ってきたらすぐに基地局になっている完成品ではなく、プラスチックキットのような形式になっており、ランナーからプラスチックパーツを切り離して組み立てが必要だ。と、書くのは簡単だが、難易度は高い。接着剤を使って組み立てるキットというだけでだいぶハードルが上がるのだが、付属のアンテナや制御盤は好きなところに取り付けてよいため、取り付ける場所のマークもない。しかし、そうした難易度もそのはず、基地局といってもジオラマの一部として創りあげていくパーツという製品なのだから、難易度が高くて当たり前だ。
組立の接着剤は説明書にあるとおりゴム系接着剤がおすすめ。できれば黄色いタイプでなくて(少し高価だが)透明タイプのゴム系接着剤が良い。組立時間は慣れた人なら30分はかからないと思われる。
ちなみに箱には電波塔が2セット入っている。1セットだけでいいなら、誰かとシェアしても良いだろう。
鉄道模型が趣味でジオラマ製作を手がけていて、かつケータイマニアならば、自分のジオラマには絶対置くべきアイテムだ。鉄道模型がなくても、ケータイの横に飾っておくのも悪くない。また、窓際に御守がわりに置いてみたり。もし、室内にフェムトセルが置いてある環境ならば、その上に置いてもおもしろいだろう。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
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情景コレクション 電波塔B~携帯電話アンテナ | トミーテック | 1510円 |