自宅内ノマド・プレーヤーもこれで安心！　「ギターレスト」

　ギターの愛好家なら、アコースティック・ギターであれ、エレキギターであれ、ギターが倒れた時のあの独特の嫌な音は耳にいつまでも残っているだろう。ギターを定位置のギタースタンドや壁面のハンギング状態から取り出して、離れた別の場所で少し弾いてから、軽い気持ちでテーブルの側面や壁などほとんど引っかかりのない部分にもたせ掛けたりして、転倒させてしまうことがそこそこある。

　床面などに向かって転倒した時に、運悪く弦楽器にとってはもっともセンシティブなネックの部分を直撃したりすると、楽器は想像以上のダメージを受けることがある。かと言って、ちょっとした用事でいったんギターから手を離すたびに、定位置のギタースタンドや壁面フックのところまで戻しに移動するのもなかなか面倒だ。

　そんな面倒臭がり屋に、ちょっと便利な楽器を守る“プロテクトガジェット”として使えるのが今回ご紹介する「ギターレスト」（Guitar Rest、製品型番PW-GR-01）だ。“Rest”は「休憩」を意味する英語だが、ギターをいつもの定位置から取り出して家の中のどこでもプレイして、ギターを安全な状態で置いてゆっくりと珈琲を飲んで休憩したいというノマドなギタープレーヤーにとって最高のグッズだ。

　ギターレストは、手のひらにギリギリ乗るくらいのゴムのコースターのような格好をしている。食卓の淵や、机、本棚等の淵に設置しても安定感が出るようにそこそこの厚さと重量がある。滑りやすいテーブルの角に置いても位置ずれが起きないよう、少し重いゴム素材が採用されている。素材の影響か、周囲の埃や塵を吸い付けるのが欠点だ。時々は水洗いしたほうが清潔だろう。

　筆者宅の食卓は変形の円形で、淵にギターのネックをもたせかけるなんて想像外の形状、滑りやすい表面素材なのだが、ギターレストを使えば、いとも簡単に安定してギターをもたせかけることができた。

　ギターレストの中心部分は、コースターのように丸くえぐられた形状だが、ここは珈琲などのカップを置くには少し心配だ。実際の使用法としては、弾いていたギターを簡易スタンドとしてギターレストにもたせかける時に、使っていたピック等を一時的に置くトレイ的に使うのがベストだろう。

　ギターレストは、楽器を保管している部屋だけではなく、時には、リビングやテラス、ダイニングなどで愛用のギターを弾くことで、何か全く別のインスピレーションを引き出すきっかけになりそうな便利なアイテムだ。そして、ギターが加速度を持って床に倒れこみ綺麗なフローリングをへこまして家族のひんしゅくを買う危険性もミニマイズしてくれる小さな大物だ。

楽器屋にはよく行くが、こんな便利なものがあるとは知らなかった

一見してごっついコースターの様にも見えるがこれが極めて便利なギターレスト

こんな感じでギターを簡単にもたせかけてピクとも動かない

こんなとんでもないカーブしているテーブルでもこの通り

珈琲を置くのはちょっと危険だが、ピックならこんな感じで