使ってみたら超便利な結束用樹脂テープ「ふしぎテープ」
製品写真。見た目はただの薄い紙テープのよう |
同じ種類のものをまとめたり、束ねたりするのは整理整頓の基本と言える。巷にはそのためのさまざまな結束用具が販売されている。ただの麻ひもや輪ゴムに始まり、電源ケーブルをまとめておくためのベルクロテープや、樹脂でできた結束コード、樹脂に針金をしこんだモールのようなこれらの小道具は、みなさんもおなじみだろう。
筆者もモノをまとめておくために色々と使ってみたが、どうにもうまくまとめられないものがあった。たとえば、パッチワーク用の布きれだったり、フェルトだったり、ちょっと使いかけた紙粘土だったり、大きい和紙などの工作素材は、まとめて保管するのがとても面倒だった。輪ゴムは経年劣化が激しいし、熱劣化もする。針金のようなものを結束に使うと跡がついてしまう。
そこで愛用しているのが、今回ご紹介する「ふしぎテープ」だ。名前の通り非常に不思議なテープで、使ってみると便利なことこの上ない。
説明するのがとても難しいので、ぜひ公開されている製品紹介動画を見ていただきたいのだが、かなり無理やりに例えていえば、「ポストイット」のノリの部分のみがテープになっているような商品……ということになるだろうか。
ポストイットのノリ部分と違い、手触りはわりとサラサラとしていて、少しピーチスキン素材のように感じられる。そして、テープ同士ならば両面どちらでもがっちりとくっつくものの、それ以外のものにはくっつかないという不思議な特徴をもっている。樹脂でできているテープなので薄さのわりにはかなり丈夫だ。
水にとても強いので水まわりでも使用でき、食品衛生検査もクリアしているらしいので食品をたばねて冷蔵庫・冷凍庫にも入れておける。食器などを束ねるのにも安心だ。筆者はもう何年も使っているが、経年変化も非常に少なく感じているので、長期保存したい封筒の束などにも重宝している。ちなみに、紙やティッシュにもくっつかず、テープをはがしたときにはテープはサラサラなままだ。テープ自体はツルツルしすぎておらず、しっかりと筆記ができるので、残量をメモして電池をまとめておくときなどにも重宝している。
これからのシーズン、大掃除の前に色々まとめものの機会があるのではないだろうか。みなさんにも、ぜひ一度この便利さを体験してみてほしい。調べてみたら、最近では手でカットできる「ふしぎテープSP」なるものも販売されているらしい。筆者はぜひ入手したいと考えている。
引き出したところ。爪をひっかけると簡単に引き出せる | テープのみをくっつけたところ。テープ同士が重なり合っているところだけがくっつく |
フェルトにもくっつかない。筆者はテープの端を少しだけ折り曲げてはがすときに便利なようにしている | 形が不揃いだったりしても、粘着部分を長くとったりすれば自由自在にまとめておける |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
ふしぎテープ | 仁礼工業 | 840円 |
2012/10/24 06:00