プッチンプリンはアイスでもうまかった! 「プッチンアイス」


おかしなプッチンプリン プッチンアイス プリンカラー(左)、ストロベリーカラー(右)

 筆者は最近、歯列矯正を始めたため、固い物が食べにくくなってしまった。特にワイヤーで締められた直後はたまらない。自分の歯が当たるだけで痛みが走る。固形物などもってのほかだ。以前は「すごく痛いんでしょ? 私は絶対にイヤ~!」などと言う知人に「そお~?」なんて笑い返していたのだが、歯列矯正を完全にナメていた……。

 日頃は自炊のため、柔らかい食事作りはできるのだが、それすら面倒なときや、甘いものが食べたいときもある。そんなときの救世主がプリンだ。プリンといえば真っ先に思い出すのがプッチンプリンである。今ではコンビニで気軽に買えるプッチンプリン。筆者が子供の頃は、わりと高級な部類のお菓子で、かなり憧れていたような記憶がある。母が買ってきたプリンの器を裏返したとき、あの「プッチン棒」がついているのを見ると、特別な日のような気がしたものだ。

 そんな懐古はさておき、プリンの存在がありがたく感じる生活がスタートしたわけだ。これから1年~1年半は「激痛で流動食→なんとか固形物を食べられる?」の繰り返しになると思われる。さすがにプリンばかり食べているわけではないが、あるときは主食、あるときはデザートであるプリンのアレンジも必要ではないか? という気がした。そこで入手したのが、今回紹介するプッチンプリン専用アイスメーカー「おかしなプッチンプリン プッチンアイス」である。

 これは早い話、プッチンプリンに棒を入れて凍らせ、アイスバーとして食べやすくしてくれるアイテムである。色はストロベリーカラーと、プリンカラーの2色。パッケージには、プッチンカバー1個、プッチンスタンド1個、プッチントレイ大1個、プッチントレイ小3個、プッチンバー4本に取扱説明書が付属している。このセット1つで、プッチンプリンの75g、105g、170gの3サイズに対応し、同時に4個のプッチンプリンアイスが作れるのである。

 まず、プッチントレイの平らな面を上にして、溝にプッチンバーを差し込む。買ってきたプッチンプリンのフタを外し、プッチンバーの星型部分を下にして、プッチンプリンの中にゆっくりと差し込む。プッチントレイがフタになり、中央からバーが伸びたスタイルになればOKだ。このまま冷凍庫に入れて凍らせるわけだが、75g、105gサイズが6時間程度、170gサイズが8時間程度で凍るという。

 いざ! とばかりに買いに出かけたら、なぜか筆者宅周辺ではプッチンプリンの普通サイズになかなか出会えず。まずはスーパーで見かけたプッチン棒モドキのついた75gサイズのプリンを購入してみた。プッチントレイ小がピッタリ。数時間凍らせたところ、見事なプリンアイスに変身した。カップの底の棒を折ると、冷凍前のプリンのようにすんなり空気は入ってくれなかったが、予め差し込んであるプッチンバーを引くと、もたつきつつも無事外れてくれた。プッチンカバーを装着したプッチンスタンドに、引き抜いたプッチンバーを差し込むめばできあがり。遊びに来た友達にふるまったところ、かなり喜ばれた。プリンが凍っているという珍しさと、童心に返りながら食べられたからであろう。

 その後、コンビニで170gのBigプッチンプリンとチョコミックスを発見したので、再びアイスに。凍らせたが、大きいからか、さすがに75gサイズのようにはうまく引き抜けない。最初の1つはプッチンバーだけが抜けてしまうというまさかの展開に。その後、プッチンカバーの隙間にフォークを差し込み、空気を入れるという手法で引き抜くことができた。

 「プッチンアイス」は、プッチンプリンをアイスとして楽しめるという製品だが、プリンは凍らせてもおいしいんだと気付かされた。しかも、凍ったプリンは歯応えが生まれる分、食べ応えがかなりアップすると同時に、味わう時間も格段に延びるというメリットもある。まさに何度もおいしいアイテムである。歯列矯正で歯が最も痛い時期には無理だが、これならプリンを2つの方法でおいしく味わえると分かった。

 アイスというと「夏」というイメージがあるかもしれないが、スーパーやコンビニでは1年中アイスが売られているように、ピークはあってもアイスが不要な季節は存在しない。プリンならなおさらである。これはしばらくお世話になりそうな気がしている。

 なお、プッチンカバーとプッチンスタンドはあくまでも雰囲気と考えたほうがよさそうだ。ソフトクリームのコーンと違って食べられないので、どうしても食べにくさが生まれてしまう。しっかり凍っているなら、プッチンバーだけでも十分だろう。


セット一式プリンをアイスに変える基本構成
アイスっぽさを演出するプッチンカバーとプッチンスタンド最終的にはこのようなスタイルになる
75gの、プッチンプリンではないプリンでアイスに挑戦見事にプリンアイスができた
75gのプリンには、プッチンカバーとプッチンスタンドは大きすぎるようだ凍ったプリンはシャリシャリしておいしい!
Bigプッチンプリンや、同サイズのチョコミックスでもトライ冷凍庫で凍らせる様子。75gとはかなり差がある
170gのプッチンプリンは、無理矢理引っ張るとプッチンバーだけが抜けてしまうので要注意周りに少し空気を入れて、丁寧に引き抜く
チョコプリンとプリンカラーのスタンド。プリンカバーが邪魔になったら、バーだけにするとよい

 

製品名製造元購入価格
おかしなプッチンプリン プッチンアイスタカラトミーアーツ985円

 

 

(すずまり)

2012/10/22 06:00