電子レンジをコンロとして利用!? 「NEWレンジクック」
カラーは落ち着いた茶色とアイボリー。フタの取って部分は魚の形をイメージしているのだろうか |
レンジに入れて加熱する。筆者宅の電子レンジはターンテーブルがついていないタイプなので、角形の「NEWレンジクック」が便利なのだが、回転しても支障がない丸型の(通常の)「レンジクック」もラインナップされているようだ |
秋の味覚と言えば、真っ先に思い浮かぶものの一つであろうサンマ。ピカピカした新鮮なサンマが、焼魚にどうぞ! などの惹句を添えて、すだちと共に売られている風景は日本の秋の風物詩ともいえるだろう。彩りの美しい鮭なども旬を迎え、一年の中で最も焼魚が恋しくなるシーズンではないだろうか。
とはいえ、ひとり暮らしや仕事が忙しいと、家で魚を焼くのはちょっと面倒くさい。魚臭くなるうえに、そもそも一口コンロしかない環境だと、コンロはふさがりっぱなしで、あともう一品! が難しいという人も少なくないのではないだろうか。かつての筆者は炊飯器も持っておらず、コンロで炊飯していたので、なおさら焼魚からは縁遠い生活を送っていた。そんな時に、電子レンジで焼き料理ができるグッズとして知ったのが今回紹介する「レンジクック」だ。
フライパン(フッ素樹脂加工)の形をした鉄板の下に仕込んである、セラミックが加熱される仕組みらしく、電子レンジでフライパンのような焼き上がりが実現できるという。さっそくすぐに用意できた塩鮭を焼いてみたが、フタがついているおかげで魚の臭いがキッチンじゅうに溢れかえることもなく、じゅうじゅうといい音を立てて焼きあがった。パッケージに同梱されているレシピ集によれば、茹でる・煮る・蒸す・炒める・炊く・焼くといった料理はほぼ全部、実現可能らしい。ちなみに、このレシピ集は晩ごはんのメニューに悩んだときなどにも普通に役立つ、基本の料理が65種類も掲載されているので、一般のお料理本としても何かと役に立っている。
鉄板部分に立体的に畝(うね)が付けてあるので、余分な脂や汁気も落ちてヘルシーだし、コンロがふさがっているときに焼き物ができるのはありがたい。写真のように食卓に乗せてもすっきりしたデザインなので、よくファミリーレストランなどで見かける「鉄板部分が熱いので気を付けてお召し上がりください」と説明されるハンバーグ料理などを盛り付けても楽しそうだ。
思っていたよりはるかに簡単に魚が焼けて、洗うときもフライパン部分はフッ素樹脂加工のうえに、コーナー部分が丸くなっていたりと細かい工夫で汚れ落ちが良く楽なので、家庭での焼き魚を諦めてしまっている方にはぜひおすすめしたい。火を使わないことや、電子レンジを利用するため加熱が自動的に終わるので、安全面から考えて、お年寄りやまだ調理に不慣れな初心者にもいいかもしれない。筆者は次は最近凝っているシュウマイづくりに挑戦してみたいと考えている。
加熱した塩鮭をひっくり返したところ。ちゃんと焼き目がついている。じゅうじゅう音がして食欲をそそる | 食卓に出しても違和感のないデザイン、洗うのも楽でひとり暮らしにはありがたい存在 |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
NEWレンジクック | オリエント | 4873円 |
2012/10/19 06:00