気になる「どっちもハブ」はやはり便利だった


これが「どっちもUSBハブ」のUSBポートだっ!

 デザインでしか差別化できないと思っていたUSBハブに面白い製品が登場した。コネクターが表か裏かを気にせずに挿せるUSBポートを4つ搭載したバッファローの「どっちもUSBハブ」だ。電力の供給はセルフパワーではなくバスパワーなので、HDDなどではなく、USBメモリやマウスなどの入力デバイスの接続に向いている。

 ご存知のようにUSBコネクターは、USBポートに対し決まった向きでないと挿さらないので、自然とコネクターの先を見て表裏を確認してから挿すことになる。「どっちもUSBハブ」ではUSBポート側が両方の向きでの挿入に対応することで、このコネクターの向きを確認する作業が不要になるわけだ。表裏を確認し挿したと思ったらうまく挿さらず、「おかしいなー」とひっくり返してもまた挿さらず、「やっぱり表はこっちだよな」とさらにひっくり返して挿したら挿さった……などという、ありがちな無駄はなくなる。USBを利用した機器の充電でも、わずか数秒とはいえ、起こりがちな無駄なステップがなくなり、快適だ。

 こうしたことはパソコンを普段から利用するユーザーのメリットだが、むしろパソコンを標準の状態のままずっと使うような、初心者のほうが恩恵があるのではないかと思った。「なぜか挿せない」とばかりに強引に押し込もうとする子供や、「挿さらない」と困り果てるシニアユーザーへのプレゼントにいいのではないかと思う。訪問して装着してあげるのもいい。ただ、挿したり抜いたりするときは、一般的なUSB端子よりも、力を入れて抜き挿しする必要がある。

 USBポート同士の間は標準的な幅なので、USBコネクター部分が幅をとるUSBデバイスだと、隣のUSBコネクターと干渉し、挿すことはできない。本製品は最初のモデルなのでしょうがないが、パソコンが苦手な人向けに、ポート同士の間隔を広げた「本体は大きいが、簡単・確実に挿せるUSBハブ」をリリースして欲しい。

 などと考えていたら、「どっちもUSB」シリーズの次のモデルが既に出ていた。USBハブ本体のポートのみならず、USBハブをパソコンに接続するケーブルのUSBコネクターも「どっちも挿せる」仕様となったUSBハブだ。また、USBメモリやUSBケーブル、USB充電器が登場していたのだった。デスクトップパソコンの背面に手を伸ばしてUSBポートに挿す場合には、こうした一連の製品がよさそうですな。筆者があったらいいなと思ったポート同士の幅が広いモデルはまだ出てないみたいなので、こうした大きいUSBハブのリリースにも期待したい。


複数ガジェットの充電にも活躍コネクター部分が大きいデバイスは離して利用

 

製品名製造元購入価格
BSH4U17BLバッファロー1280円

 

 

(山谷 剛史)

2012/9/3 06:00