ロングセラーにはワケがある!? 鼻腔拡張テープ

二つのテープの梱包方法の違い。「ブリーズライト」は救急テープのように一枚ずつ梱包されているが、「鼻腔拡張テープ」は5枚まとめられている。衛生的にはブリーズライトの方がよいのだろうが、鼻腔拡張テープのほうが使いやすい。ただ、台紙からはがす時にテープ同士がくっついてしまわないように注意が必要だ

　最近、生活改善の一環としてダイエットをしていることもあり、ジム通いを始めた。基礎的なランニング方法から教わっているのだが、「呼吸」の大事さについて痛感させられることがとても多い。考えてみれば、酸素を取り込むことによって体内のエネルギーをまかなっているのだから、効率のよい呼吸法が健康のカギになるのは当然のことだ。

　筆者は蓄膿などではないと思うのだが、長年何故か鼻で呼吸がしづらく、口呼吸の癖がついてしまっていることは自覚していた。いつも口が開き気味なのは見た目にだらしがない。さらに太り気味だったせいもあってか「いびき」についても旅行の際などに指摘を受けて気になっていたので、なんとかならないものかと考えて耳鼻科へ相談に行くことを検討していた。そんなとき、知人から鼻腔拡張テープ「ブリーズライト」でいびきが劇的に改善したという話を聞いたのだった。

　あらかじめネット上で評価を調べると、効果には個人差があるものの、ヘビーなリピーターがついている模様だ。ずいぶん以前の発売当時に話題になったきり忘れ去られたものと思っていたが、気にするようになってみると、近所のスーパーでもいつも取り扱っているような定番商品になっていたことに気がついた。ロングセラーになるには理由があるに違いないと思い、まずは10枚入りでもっともスタンダードと思われる肌色レギュラーサイズの製品を購入してみた。

　就寝前に、まずは注意書きにある通り鼻の皮脂をウェットティッシュで拭き取る。油分が充分に拭き取れていないと就寝中に剥がれてしまうのだ。毎回風呂上がりに貼っているので油は取れていると思っていたが、拭かずに付けたら翌朝行方不明になっていたことがあった。そして、説明書の指示通り鼻の骨を指で押さえていき、そこを押さえると空気が吸えなくなるというポイントをアーチ状に持ち上げるように貼り付ける。

　難しいのは貼るポイントで、上過ぎたり下過ぎたりすると効果が半減するようだ。筆者の場合は鼻の骨の一番下とブリーズライトの一番上の間に少し隙間ができるくらいがちょうどよかった。付けてみると、鼻の皮膚がバネ状のプラスチック板で上に引っ張り上げられるために鼻腔が拡張しているようで、心なしか息の通りがよくなっているように感じた。

　筆者は口呼吸のせいか毎朝起きると口の中が乾いてカラカラになっているのだが、ブリーズライト使用初日の翌朝は、起きるとさほど口が乾いておらず、効果があったのか!? と思われた。昨夜のことを家人に確かめると「寝ている場所からいつものイビキが聞こえてこず、あまりに静かだったので寝ていないのかと思った」そうだ。これは効果があるのかもしれない。少なくともいびきに関する苦情からは逃れられそうだ。調子に乗って毎日連続使用していたのだが、ある日使うのを忘れて寝てしまったところ、見事にいびきが復活していたそうだ。

　本製品を使って寝ていると、なんとなく眠りが深く、疲れが取れるように思え、口呼吸のクセもなくなってきて快適なので、今やすっかりリピーターになってしまった。貼る位置にコツがあり、少しのズレで効果がなくなってしまうので、使用には慣れも必要だが、一度使ってみて損のない商品だと思う。

　毎日使うものだけに同様の機能のもう少し安い商品がないかと思い、探してみて購入したのが写真の「鼻腔拡張テープ」だ。そのまんまなネーミングだ。こちらは個別包装ではなく5枚まとめて台紙に貼られていたり、テープ自体の作りも簡素になっていたりするので、そこでコストダウンを計っているのだろう。テープを貼り付けた際に鼻に立体的にフィットするための切れ込みが入っておらず、バネの役目をするプラスチックバーの反発力も若干弱いように感じた。筆者はこちらの商品でも鼻腔が充分に持ち上がるようで、家人によるといびき軽減効果はあったそうだ。それで、ほぼ半額のこの商品でも良いかなと思っている。ただ、効果があるかどうかは個人差があると思われるので、実際に試してみるしかないだろう。

　肌の弱い人にはお勧めしにくい面もあるが、薬剤が不要で呼吸が楽になるので口呼吸で悩んでいる方には是非一度チャレンジして欲しい。

それぞれのテープの拡大。左上がブリーズライトで右下が鼻腔拡張テープ。見ての通りブリーズライトのほうが構造が複雑だ	ブリーズライトと鼻腔拡張テープのパッケージ。ブリーズライトは割安だった2個セット品を購入した。限定パッケージのようなので、常用している人は逃さず買っておくとよいだろう

それぞれのパッケージの裏面。ブリーズライトの付け方の詳細は、同封の説明書に詳しく書かれている

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