20秒で検温できる防水・バックライト付きの電子体温計


「テルモ C231」。全長約13cm、重量は電池を含め約12.8g。専用のハードケースが付属している

 今回紹介するのはテルモの電子体温計「C231」だ。丸ごと水洗いできる防水性とバックライト付きの見やすいディスプレイが特徴。流線型のスマートなデザインに体温計としての基本機能を充実させた定番ともいえる製品である。

 C231は、一般的な電子体温計と同じように、センサーの温度変化の様子から短時間で体温を予測する機能を備えている。計測にかかる時間は約20秒。手早く検温できるので、少々体調が優れないときなど、休養をとるべきかを判断しやすくなる。風邪をひきやすい冬場にはとても役立ってくれた。

 C231には実際に体温を測る実測検温にも対応している。約10分と少々時間はとられるが、正確な体温を知りたい場合はこちらの方式を使うよう勧められている。

 ちなみに予測検温と実測検温を何度か繰り返し、結果をくらべてみたところ、両者の差は最大でも0.2度だった。体温は短時間で変化することがあるとのことなので、どちらも信頼できる数値と考えて差し支えないだろう。筆者個人としては、普段の体温測定なら予測検温だけで十分だと感じた。

 検温完了を知らせるブザーは高音と低音が交互に鳴る電子音を採用している。音量は小さめだが、「ピポピポ」という音は耳につきやすく、静かな場所であれば聞き逃すことはないだろう。ディスプレイ部の大きさは約8×25mm。読み取りやすいクッキリとした数字を表示する。オレンジ色のバックライトは検温完了後、テールキャップのボタンを短く押すことで約2秒間点灯する。照明を落とした寝室などで使用することが多い体温計ではとても便利な機能だ。

 C231の防水性能は、水で丸洗いできるレベル。直接肌に触れるものだけに、汗などの汚れが簡単に落とせるのは非常にありがたい。感染症の予防効果も期待できるだろう。筆者はC231を洗面台の横に保管しておき、使ったらすぐに水で洗うよう心がけている。

 C231は電源としてボタン形電池(LR41)を2個使用する。100円ショップやコンビニエンスストアなどでも取り扱われている一般的な電池だ。電池寿命は予測検温で約1000回、実測検温で約300回。交換は小型のプラスドライバーで小さなネジを緩め、キャップを引き抜く。このとき、パッキンに傷を付けたり、ゴミなどを挟み込んでしまうと防水性能が低下してしまうので注意が必要である。


テールキャップにあるグレーの部分がスイッチ。検温後、短く押すとバックライトが点灯する小さめなディスプレイながら数字は見やすい。予測検温時は右端に黒いバーが表示される
バックライトはオレンジ色。それほど明るくはないが、暗い寝室などでは非常に役立つ使い終わったら丸ごと水洗い。専用ケースに収納しておけば常に清潔さを保てる
LR41は直径8mm足らずの小型ボタン電池。交換は細かい作業になるので少々注意が必要だ

 

製品名製造元購入価格
C231テルモ1702円

 

 

(サイトウシゲキ)

2012/3/30 06:00