部屋の換気のタイミングを知らせる空気ナビゲータ「エアケア」
製品本体。部屋の隅や床の上などに置いてもあまり意味がないので、ふだん吸っている空気と近い、顔の高さあたりに置くとよい |
これから春先にかけて花粉が舞うようになると、部屋の窓を開けるのがためらわれるようになる。窓を開けての換気は最小限に、可能であれば空気清浄機で済ませてしまいたいというのが、花粉症に苦しむ多くの人の願いではないだろうか。
もっとも、閉め切った部屋が空気清浄機ひとつでなんとかなるかというと、もちろんそんなことはない。掃除を怠ればハウスダストも舞うようにもなる。湿度が高くなりすぎたり、逆に低くなりすぎる場合も問題だ。
そんな中で重宝しているのが、今回紹介する「エアケア」なる製品だ。これは要するに室内の空気を検査するセンサーのような製品で、換気などが必要になるとアラートを表示してくれるというものだ。本体には空気清浄機能はなく、要するに空気清浄機のセンサー部分を独立させ、高機能化させたものと考えればよい。
センサーの種類は多岐に及ぶ。ハウスダストの有無はもちろんのこと、CO2濃度なども測定してくれるので、暖房のつけっぱなしで酸素が薄くなってくると換気のタイミングを的確に通知してくれる。体感的に息苦しくなるよりもすこし前のタイミングで通知してくれるので、それらをもとに部屋の換気を行えば、快適な状態を維持できるというわけだ。湿度についても、30%以下、および70%以上になると、それぞれ調整が必要なことを通知してくれる。
本体にはボタン類は何もなく、ただ通電しておくのみ。価格は1万円強で、空気清浄機能がないことを考えるとやや割高と感じるが、センサーの種類が豊富であること、また空気清浄機と違って棚の上など置き場所を選ばないのはメリットだろう。部屋の空気の状態を客観的に知りたいという人におすすめの製品だ。
背面。電源ケーブルのみで、ボタン類は一切ない | サイズ比較のためにCD-ROMを並べたところ |
空気に問題がない場合はブルーに点灯する。ちなみにLEDの輝度が調整できないため、夜間まぶしいのが欠点 | これはCO2が濃くなりすぎている状態 |
こちらはハウスダストが多い状態 | 湿度が30%以下を切ると「うがい」マークが点灯するとともに、換気が必要であることが促される |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
エアケア(HAN-0108) | 神栄テクノロジー | 1万1000円 |
2012/2/27 06:00