サーモス「真空断熱ケータイマグ」で外出時の休息が様変わり


サーモス「真空断熱ケータイマグ」(JMZ-350)

 主に自宅でドリップしたホットコーヒーを持ち運ぶという目的で、サーモスの「真空断熱ケータイマグ」(JMZ-350)を購入した。すでに、フタがワンタッチオープンタイプの「JMY-350」を持っているが、今回は「JMZ-350」を改めて購入した。ポイントは、フタを取り外すタイプだが、ひとひねりで簡単に外せて、複雑な機構も無いので中身を自然に飲める、といったところだ。

 簡単に仕様を紹介すると、ステンレス製で真空断熱層を備えたマグボトル、古くは魔法びんと呼ばれていたジャンルの製品だ。60度以上を6時間、11度以下を6時間という保温・保冷能力を備えている。余熱、予冷をするとより効果を発揮しやすいという。本体とフタ、パッキンは分離でき、すべて丸洗いや漂白が可能だ。

 サイズは、70×70×160mmで、重さは220g。本体の開口部の口径は440mm。内容量は350mlで、缶ジュース1本分。太さは350mlの缶や500mlのペットボトルと同等だ。重さは同社の従来製品よりも軽量化されている。


「真空断熱ケータイマグ」(JMZ-350)と500mlペットボトルの比較

 フタを取り外して飲むタイプである「JMZ-350」の特徴として、飲み口は向きを選ばずに飲めるほか、穴のあいた「せんユニット」が飲み口の内側に設けられていることで、中身が一気に出てくることを防いでいる点がある。

 また、フタが約180度の回転で取り外せる点もポイント。手首の角度をちょっと考えれば、“ひとひねり”で外せてしまうのだ。他社製品には何回も回さないと外せないものもあるが、フタが簡単に外せるのは地味ながら気にっている点だ。フタを閉める際も、コツンと明確に“終わり”があり、迷いが残らないのもありがたい。

 カタログや店頭を見ても分かるが、こうした携帯できるマグボトルには、ワンタッチでフタを開けるタイプと、回してフタを開けるタイプの二種類がある。どちらも一長一短で、利用スタイルで選ぶことになるだろうが、今回筆者が選んだのは回してフタを開けるタイプ。理由は、「どうしても片手しか使えない」という場面がそれほど多くないだろうと予想したことと、フタを回すタイプはシルエットがシンプルで格好良いと感じたからだ。飲む時はフタを外すので、ワンタッチタイプのように開いたフタが鼻やおでこにあたるといったことはく、“飲んでいる姿”も自然だ。ただし、外したフタの行き場が必要なので、左手にパン、右手にマグボトル、といったスタイルは難しいことも多い。

 飲みやすさに関しては、すでに持っていたワンタッチタイプの「JMY-350」は飲み口の出口が細く、また内部の形状からか、ボトルを傾ける動作に対して、中身が自然に出てこないと感じていた(使いかたの問題もあるだろうが)。この点、フタを外せるタイプは、グラスやカップで飲む時のような、自然に傾ける動作で飲める。細かいこだわりかと思われるかもしれないが、ホットコーヒーなど熱い飲み物を入れた際には重要で、口に入る量を自然にコントロールできないと、熱くてビックリする、そして、ゆっくり飲もうとしながらハラハラする、といったことが起こるのである。

「JMZ-350」はフタを取り外して飲むタイプ。180度(半回転)で取り外せるのは楽だフタ外した飲み口。見た目の通りどこからでも口を付けられる
パッキンと組み合わせた「せんユニット」。飲み物が通り抜ける穴が設けられ、一気に出てくることを防いでいるパーツは比較的単純な構成で、すべて丸洗いや漂白が可能

 仕事中に慌ただしく食事を済ませ、ゆっくりと食後のコーヒーをたしなむ余裕なんて無い、などという場面でも、駅のホームや街角で立ち止まり「いつもの味」にホッできる、というシーンは、マグボトルを使ってみて初めて体験できた。保温効力に優れる「真空断熱ケータイマグ」ということで、これからの寒い季節に活躍することは間違いないだろう。

 気をつける点は、保温効力が高い関係で、飲めないほど熱い飲み物を入れると、ずっと飲めないほど熱いままだという点だ(笑)。自宅などで飲み物を入れる際には、火傷をしない温度にまで冷ましてから入れるようにしている。

 

製品名製造元購入価格
真空断熱ケータイマグ JMZ-350サーモス1780円

 

 




(太田 亮三)

2011/10/28 06:00