エネループをワイヤレス充電できるケース
白と黒の2色がラインナップされている。同梱の電池はいずれも白色だった |
二次電池をワイヤレスで充電できる規格「Qi(チー)」に対応した充電パッド(充電台)と対応するモバイルバッテリーが先日パナソニックより発売され、当コーナーでも掲載されたが、単三/単四の「エネループ」を充電できるケースが三洋から発売されたので、こちらも紹介したい。
ケースの説明の前に「Qi」について改めて説明すると、パッドの上に置くだけで充電ができる無接点充電システムの規格の名称だ。充電パッドには電源ケーブルを接続する必要はあるが、充電池側にはケーブルを接続する煩わしさがない。有効範囲内であればパッドのどこに、どんな向きに置いても充電できるため、無造作に置くだけでいい。使ってみると実に手軽で、充電という行為に対するハードルがぐっと下がる。パナソニックの充電パッドでは、パッドに載せられた製品の位置を探して光の輪が移動するのだが、それが未来っぽくて格好良かったりもする。
「Qi」対応のバッテリーを搭載した製品としては、USB出力できるモバイルバッテリーや、iPhone 4用のバッテリー内蔵カバーなどがある。またNTTドコモからは、Qiの充電に対応したスマートフォン「AQUOS PHONE f SH-13C」が発売された。
そして今回紹介するのは、単三および単四形のエネループを「Qi」の充電パッド上で充電できるケースだ。1つのケースには2本収納できる。単三電池はそのまま収納し、単四電池はケース内のスペーサーを寝かせれば収まるようになる。あとはそのまま充電パッドに載せれば、充電を始めてくれる。ケースにはランプが仕込まれており、充電開始と共に点灯し、終了したら消灯する。単三電池2本の充電に約180分、単四電池2本では約70分で充電が完了する。充電が終わればそのままキャリングケースとしても使用できる。ケースの重さは30gなので運搬も気にならないだろう。
今回紹介したQiの充電用ケースは、モバイルバッテリーのようにUSBやACなどで充電できるといった汎用性はないが、そのぶんシンプルで安い。ただ、筆者の手元では、単三形のエネループは十分な数が確保できているので、エネループが同梱されないケースだけの廉価版もラインナップして欲しいところだ。
電池を使ったあと、面倒でつい再充電を忘れてしまい、いざというときに使えなかったという経験があるなら、手軽に充電できるこの仕組の導入を検討してみてはいかがだろうか。
スペーサーを立てると単三電池が入る(黒のケース)。単四電池を使う時はスペーサーを寝かせる | 充電パッドに置くと、光の輪が場所のシークを始め…… |
ランプが点灯し、充電が始まる | 2台置くと順番に充電される。パッドの左上に近いものから充電されるようだ |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
単3形・単4形ニッケル水素電池専用 充電機能付キャリングケースセット(N-WL01S) | 三洋電機 | 1980円 |
2011/9/5 06:00