伝言をちょっと楽しくする動物型の伝言メモ「Deng On」

動物型伝言メモ「Deng On」。ネコ型の「Cat」とウシ型の「Cow」を購入

　会社勤めの社会人にとって、もっとも基本的かつ日常的な仕事は「伝言」ではないだろうか。電話を受けたり用事があったりした場合、外出していたりたまたま不在だったりする他の社員に伝言を残すという作業は、当たり前のようでいて、会社勤めでなければ味わえない仕事だとも言える（大げさか）。

　今回は、そんな「伝言」をちょっと楽しくしてくれる製品を発見したのでご紹介したい。株式会社ハイモジモジの「Deng On」である。

　「Deng On」は端的に言うと、動物の形に切り抜かれた伝言メモだ。使い方は簡単。束になっている動物型の用紙を切り離し、伝言をそこに書くだけ。これだけなら単なるメモ帳と変わりないが、この製品がちょっと“技あり”だなと思えたのは、伝言を他の人の机の上に残すことを想定して施されたであろう工夫にある。

　「Deng On」は動物型の用紙と、下部にある長方形の「台座」とが一体となっている。この台座部分は伝言を書く部分でもあるのだが、折りたためるようミシン目が入っている。この目に沿って折り目をつけると、台座はちょうどキーボードの行のスキマにすっぽりと入る高さになるのだ。差し込んだ「Deng On」は、まるでキーボード上に動物が立っているような形となり、まことに可愛らしい。その上、たまに見逃されることもある伝言メモに、否が応にも気付いてもらえるというわけだ。

　ラインナップは豊富で、ネコやイヌ、ウサギといった小動物から、ゾウ、ウシ、シャチなどの大型動物、はては複数の動物がいる牧場をかたどったものや、柵やバオバブの樹をかたどったものまである。どれも非常に凝っていて、カタログを見ているだけでも楽しい。

　唯一難点を言えば、少々お値段が高いことだろうか。最も安価なものでも20枚綴りで380円というのは、ちょっと普段使いにはしにくい。さらに、上述の牧場をかたどったものなどは、2000円以上する。ここまでくると、よほど重要な伝言でもなければ使う気にはなれないのが、小市民の悲しいところだ。

　ともあれ筆者はこの「Deng On」を購入以来、そのうち同僚を驚かせてやろうと、かかってくる電話に片っ端から出ている毎日である。残念ながら今のところまだ使う機会に恵まれてはいないものの、少なくとも電話を1コール以上放置しないというクセがついただけでも、購入した甲斐はあったのかも知れない。そういった意味でも、会社勤めの諸兄にオススメしたい。

使う前の束の状態でも、机の上にディスプレイできるようになっている	このように「台座」の部分にメモを書いて折りたたむ

キーボードのスキマにたてれば、キーボード上に動物が立っているようで可愛らしい